お笑いコンビ「キングオブコメディ」の元メンバー・高橋健一の初公判が3月2日に行われた。高橋は過去20年間、都内の高校から女子生徒の制服など約600点以上を盗んだとして罪に問われていた。
「この日、東京地裁には16の傍聴席をめぐり、約500人が列を作りました。一部報道によると、中には高橋の女性ファンも多く並んでいたようです。そして公判では『盗んだ制服を見て女子高生を空想したり、一人で行為に及んでいた』と供述し、高橋は起訴内容を認めました。その一方で、元相方の今野は、2月28日に行われた『ビートたけしのエンターテインメント賞』で激励賞を受賞。『同じグループ内に泥棒がいたんです』と自虐トークで笑いを誘っていました」(芸能記者)
今野といえば、最近は「下町ロケット」(TBS系)や「真田丸」(NHK)など、人気ドラマに立て続けに出演し、俳優として一定の評価を得ている。そのため今後は、ドラマや映画をメインとして活躍していくとも噂される。
そんなコンビ間の明暗を分けることとなった今回の事件だが、世間を特に驚かせたのは、高橋が20年もの間、窃盗や侵入を繰り返していたという点である。それほど長きにわたり犯行に及んでいた彼に、周りの芸人は誰も気が付かなかったのだろうか。
「高橋の逮捕後、彼の異常性を知っていたと思われる芸人たちの発言が続々と注目されています。まず同じ事務所に所属するアンジャッシュの渡部建は、数年前のあるインタビューで『高橋の全部が世間にバレたら、テレビに出れない』と薄々感づいていたとも取れる発言をしていたり、プライベートで交流のあったバナナマンは、過去のラジオ番組で共演した際、『何か盗んでないか?』と冗談ながらも執拗に2人が尋ねるという流れもありました」(前出・芸能記者)
当時は冗談で済まされたやり取りだが、今となっては笑えない発言となってしまった。高橋が罪を償った後、はたして手を差し伸べる芸人は現れるのだろうか。
(森嶋時生)