伝統の月9ドラマがまさかの2位に転落だ。3月9日放送の水10ドラマ「フラジャイル」(フジテレビ系)がシリーズ最高の視聴率10.6%をマーク。これにより平均視聴率も9.69%と上昇し、同局の月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(9.66%)をわずかながら上回ったのである。この結果を当然と語るのはテレビ誌のライターだ。
「放送当初から『いつ恋』の出来映えを批判し続けてきましたが、ついに視聴者からも見放されたようですね。とくに注目したいのは、視聴率が8%台に低迷した回の多さ。『フラジャイル』では1回しかないのに対し、『いつ恋』では4回にものぼっています。しかも『フラジャイル』のほうは、日本女子がメダルを確定させた世界卓球(12.1%)に視聴者を奪われたのは明白。そんな例外を別にすれば、本当の差は現在の数字以上に大きいはずです」
このままの調子で行くと「いつ恋」は一桁台に沈み、月9史上で2回目の屈辱を味わうことになる。そうなってくると矛先はヒロインの有村架純に向かいそうなものだが、有村サイドでは早くも次のステップに目が向いているというのだ。映画ライターが言う。
「すでに『いつ恋』がオールアップしていることもあり、最近の有村は映画づいていますね。3月19日には『僕だけがいない街』、4月23日には『アイアムアヒーロー』とヒロインを務める映画が相次いで公開。『僕だけがいない街』の舞台挨拶では司会者と楽しげな掛け合いを見せるなど、彼女にとっては映画こそがホームグラウンドなのでしょう。こうなったら『いつ恋』は黒歴史として封印してしまい、2016年は映画の年だったことにすべきかもしれません」
3月4日の日本アカデミー賞でも新人俳優賞と優秀主演女優賞をダブル受賞した有村。それらの賞をもたらした出世作「ビリギャル」にあやかって、「いつ恋」も“ビリドラマ”だったことにしてしまうのはいかがだろうか?
(金田麻有)