フジテレビの月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」が苦境に陥っている。第7話を終えた時点で平均視聴率は9.8%止まり。最低目標の10%台に乗せるには残り2話で平均10.8%を稼ぐ必要があり、現状ではかなり厳しい状況だ。しかも、「いつ恋」にはもう一つの危機が迫っているという。テレビ誌のライターが解説する。
「同局の水10ドラマ『フラジャイル』に平均視聴率で負ける可能性があるのです。現時点での差は0.31%に過ぎず、逆転の目も十分にあります。下手をすれば10%割れと局内首位陥落というダブルショックに見舞われてしまい、主演の高良健吾とヒロインの有村架純に連ドラ失格の烙印が押されかねない状況です」
なお月9ドラマが、同クールのドラマに負けた前例は皆無ではない。顕著な例としては2014年4月クールに「極悪がんぼ」(9.9%)が「続・最後から二番目の恋」(12.9%)に惨敗したケースがあげられる。だが今回は、そんな過去を下回る低レベルな争いになっているのだ。前出のテレビ誌ライターが続ける。
「こんな低空飛行のままだと『いつ恋』と『フラジャイル』の両方が10%割れするという最悪の結果になりかねません。そうなると厳しいのは、やはり『いつ恋』のほう。月9ドラマでの10%割れは『極悪がんぼ』のみで、不名誉な2例目になるばかりか、史上最低の視聴率を記録する可能性すら残っていますからね」
ドラマが惨敗した場合、汚名を着せられるのは出演者たちのほうだ。だが「いつ恋」に関しては、視聴者の共感を得られない物語を垂れ流してきた制作陣や脚本家の責任も小さくない。高良や有村のファンにとっては、「この惨敗ぶりを見てきっと泣いてしまう」という思いだろう。
(金田麻有)