お笑いコンビ・平成ノブシコブシの徳井健太が、二十歳くらいの若手時代に拳銃で撃たれていたかもしれないと語り、共演者を驚かせた。5月12日放送の「ヨソで言わんとい亭」(テレビ東京)で、徳井はアルバイトしていた居酒屋の忘年会で泥酔し、気が付くとジーパンがベトベトになるほど血だらけだったと説明。ジーパンのヒザには左右に穴が開いていたという。
ここで徳井は左ヒザの下に残る縦5センチ×幅15センチほどの傷痕を公開し、左右の穴をつなぐ部分の肉が「全部なくなっていた」と仰天の告白だ。当時は泥酔して転落した際に棒状の物が貫通したと思っていたそうだが、30歳の時にふと、アルバイト先の店長とケンカした際に「俺な拳銃持ってるからな」と言われたことを思い出したという。それを根拠に徳井は「撃たれたんだ」「それ以外にありえないんですよ!」と強調したのである。
そんな徳井の告白について週刊誌の記者はこう語る。
「絶対にあり得ない話ですね。拳銃で撃たれた『銃創』は医者が見ればひと目で分かり、銃創を発見した場合は警察に通報する義務があります。世界でも銃犯罪に厳しい日本で、銃創が見過ごされるわけがありません。しかも、銃創に限らず事件性のある負傷は警察に通報されますので、徳井のケースでは事故による怪我と判断されたと考えていいでしょう」
一方でお笑い系のライターは徳井の発言について、このように評価する。
「あれだけ大きな傷痕があれば、いくらでも人を惹きつけるエピソードに昇華できるはず。しかし芸人としての腕がないために無駄に話を盛ってしまい、せっかくの傷跡が『拳銃』というキーワードに埋もれてしまっています。せっかくの体を張ったネタなのに、実にもったいないことです」
結局のところ芸人の面白さはどんなネタを持っているかではなく、腕に掛かっているということか。徳井のさらなる精進に期待したいところだ。
(金田麻有)