ベッキーのテレビ復帰で話題となった5月13日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)。ベッキー効果のお陰で視聴率も上々だったが、その放送内容に明らかにおかしい点があったというのだ。「ひとり農業」のシーンだったそうだが、自らも家庭菜園を実践する女性誌ライターがこう説明する。
「それはラッキョウとエシャロットを収穫するシーンです。両方を食べ比べた秋野暢子さんが『まったく同じもの』と感想を口にし、さらにナレーションでは『ラッキョウを早採りしたものがエシャロット、基本的に同じ野菜なんだとか』と説明していました。しかし、この説明は明らかに間違っています。両者は同じネギ属ながら似て非なる野菜なんです」
ラッキョウとエシャロットは原産地や味が異なる「同属異種」の関係。この二つが同じと言い切るのは、クロマグロとキハダマグロが同じものと言うのと一緒で、そんな寿司屋があれば大騒ぎになるはずだ。ところが日本では、生食できるように早採りしたラッキョウを「エシャレット」という商品名で呼ぶ習慣があり、食感も似ていることからエシャロットと勘違いする人が多いのである。とはいえ、テレビ番組で「同じ野菜」と言い切るのは明らかに問題だろう。
「エシャロットのみじん切りは臭い消しとして、フランス料理の付け合わせやソースに使われます。もしフランス料理店でギャルソンに『これって実はラッキョウでしょ?』なんて聞こうものなら、大恥をかきますよ」(前出・女性誌ライター)
この日の放送はベッキー出演で注目を集めたが、ラッキョウとエシャロットのシーンには「えっ!?」と驚いた視聴者が少なくなかったはず。「金スマ」には今後の放送でキッチリと訂正してもらいたいものだ。
(白根麻子)