法律違反の薬物を使用した罪に問われている清原和博被告の初公判が5月17日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役2年6カ月を求刑した。同様の犯罪における求刑の相場は懲役1年6カ月で、悪質性が高いと懲役2年になることもあるが、清原被告の場合は相場を上回っている点が注目される。その求刑について週刊誌の記者はこう語る。
「初犯で2年6カ月は驚きました。同じ罪で3度逮捕され、2度の実刑を食らったミュージシャンの岡村靖幸でさえ2回目の求刑は懲役2年で、3回目になってようやく懲役2年6カ月でしたからね。清原被告の場合はやはり、2008年から使用し続けてきた常習性を相当重く見たんでしょう。さすがに実刑判決はないでしょうが、執行猶予4年は確実なところです」
仮に執行猶予4年となった場合、満了は2020年の夏になる計算だ。この時期はズバリ、7月24日に開幕を迎える東京五輪と重なっている。清廉潔白を旨とする五輪の場に清原被告がふさわしくないのは明らかだが、これから社会復帰を目指す彼にとって、東京五輪をキレイな体で迎えることは重要な目標になるという。テレビ誌のライターはこんな見立てを語る。
「清原被告が五輪関連番組に出演することは有り得ませんが、その時期はバラエティ番組で、東京五輪の便乗企画が行われるはず。その場にて、執行猶予を満了した『ニュー清原』を披露する可能性はゼロではありません。どのみち野球界復帰の道は閉ざされているので、清原氏が生き残る道はタレント活動しかありません。そのためには日本中がスポーツの話題で沸き立つ東京五輪が絶好のタイミングとなるはずです」
たとえばリアルサイズ野球盤で快音を響かせられれば、薬物依存と糖尿病を克服した健康体をアピールできるだろう。その姿はスポーツ選手に求められるロールモデル(模範的な人物)にすらたとえられるはずだ。果たして4年後にそんな元気な姿を見せられるのか。すべては今後の生き様に掛かっているのである。
(金田麻有)