舛添要一都知事の不祥事が止まらない。海外視察の豪遊ぶりに始まり、家族旅行や私的な食事の経費計上、ネットオークションでの美術品落札、そして政党交付金の未返還疑惑など、いよいよ逃げ場もなくなってきた様相だ。そんな疑惑の噴出に対して「私が間違っていた!」とザンゲするオジサンたちが続出しているという。週刊誌の記者が耳打ちする。
「オジサン世代からは当初、『都知事がファーストクラスに乗って何が悪い?』という擁護の声があがっていました。会社の経費で豪遊する経営者に憧れるオジサンたちにとって、都知事の豪遊ぶりはむしろ肯定してナンボの世界だったのです。ところが、家族との天ぷらディナーやコミックまでも政治資金で払うというドケチぶりには、オジサン世代からも『舛添を応援したオレがバカだった』との声があがっています」
舛添都知事は職員数16万人を誇る東京都のトップであり、巨大企業の社長にもたとえられる存在。それゆえ豪華な海外出張に擁護の声も少なくなかった。それが今やただの“ケチケ知事”だったことが露呈し、オジサン世代からは恨み節すらあがっている状況だ。
「舛添都知事の一件が影響しているのか、レストランの領収書に経理部から『私的な食事じゃないですよね?』と確認されるケースが増えたようです。政府では景気向上を目的に交際費の拡大を推進しているのに、すっかり水を差した形ですね」(前出・週刊誌記者)
湯水のように経費を使うのも問題だが、あまりにセコく請求するのも問題というわけか。何事も中庸がいいのかもしれない。
(金田麻有)