判決が下されたことで、清原の今後の人生にも具体的な計画が浮上してきた。
「1~2カ月後に故郷である岸和田に戻って、大阪の治療機関で更生に取り組むようです。悪化した糖尿病の治療も兼ねています」(地元関係者)
だが、再生ロードには逆風が吹き荒れている。清原事件の薬物ルートを知る、ヤクザ組織の幹部が厳しい口調で断罪する。
「清原は間違いなくまたシャブをやるな。一緒に捕まった売人の小林(和之被告)の上には100人以上の顧客を持ってる大物がいて、今も車中生活で逃げながらシャブを売り歩いてるよ。清原には常に警察が目を光らせていて、“報復”の心配もないのだから、本当にシャブ断ちする覚悟なら、清原は彼らのことをしゃべって、こいつらも捕まっているはずだろ。ということはクスリを売ってくれるルートを潰したくない思いが透けて見えるよな」
球界の反応も、総じて拒否の姿勢が強まっている。現役生活に終止符を打ったオリックスからは球団内から「永久出禁」との声まで出ているほどだ。
「そればかりか、今後、メディアから『清原復帰プラン』が持ちかけられることまで想定して、清原が球場に入るためのパス発行の断固拒否まで打ち出すほどです。一部の擁護派でさえ『最低でも向こう3年は出入りさせない』と甘くない。その姿勢はやはり古巣の巨人も同じです」(球界関係者)
情状証人の佐々木氏は「野球に携わっている清原が見たい」と、公判後に胸中を話し、清原自身もいまだ球界への思いが強いようだが、情勢は厳しい。I氏が描く“未来予想図”とも差が生じているようだ。
「Iは『江夏さんがあれだけ時間をかけても阪神の臨時コーチにしかなれなかったんだから、キヨさんには難しい』と漏らしています。Iは昨年、自分も糖尿病で50キロ以上痩せていて、健康面の不安が大きい。だから『早く自分で食っていけるまでにしてやらないと』と焦っています。今はマスコミからのオファーを検討しつつ、飲食店経営の道筋をつけてあげるのが現実的でしょう」(I氏の友人)
一方、頼みの綱とも言えるメディアサイドでは、水面下ながら激しい争奪戦が繰り広げられていた。
「複数のテレビ局が出演オファーをしているのは事実です。中でも有力なのが、先日ベッキーが復帰した『金スマ』(TBS系)です。昨年、番組内でお遍路にも挑戦しており、視聴率も高かった。ギャラ払いもよく、前回は300万円ほどだったが、今回はそれ以上。ただし、テレビ局、清原サイド双方が世間の許しが得られるかどうか、を気にしています」(キー局関係者)
時が過ぎれば肉声の価値も下落する。考えあぐねた結果、試金石として、あるメディアに登場するという。
「清原が交渉に応じたのは以前から懇意にしている写真誌のインタビューだったそうです。一説には、判決前にすでにインタビューを収録しているとも。清原の言い分をまるごと掲載する、という契約だと聞きました。もちろん、暴力団との関わりについても言及しないようです」(出版関係者)
どうせなら全てをさらけ出して告白してほしい。逆風を振り払うためにも、我々は野村氏との対談ページを空けて復帰を待ちたい。