7月3日、リオ五輪に出場する日本選手団の結団式と壮行会が行われた。その後の囲み取材では初出場となる陸上の桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥、競泳の池江璃花子らに「本番に強そうな選手は?」との質問が。答えは満場一致で「白井健三」だったという。
「白井健三のメンタルの強さは有名です。本人も取材に対して『五輪が楽しみで仕方がありません。ワクワクしますよね。大会の規模が大きくなっても、僕のモチベーションは変わりません』と答えていましたが、彼は大きい大会でも気負わない術を知っているんです」(スポーツ紙記者)
どんな選手でも大舞台では緊張するものだが、この回答ひとつ取っても強心臓ぶりがうかがえる。
「試合が1つ終わったら捨てる。この試合で失敗しても次の試合があると思えるようになったと3年前、初めての世界選手権を終えた時に答えていました。小学生時代は気負って失敗していたが、中学に進学した頃から出場する試合が多くなり、いちいちへこんでいられないという考え方に変わったようです」(前出・スポーツ紙記者)
大先輩の内村航平選手同様、このメンタルの強さが自身を金メダルに導いてくれるはずだ。
(芝公子)