7月3日、リオ五輪に出場する日本代表選手団の結団式と壮行会が行われた。
初出場にしてメダルの期待がかかるのが体操の白井健三は、大会に向けて「五輪が楽しみで仕方がありません」と笑顔でコメントする余裕を見せたが、どんなにメンタルが強くても五輪が特別な大会であることは言うまでもない。
「まずは五輪の空気に飲まれないことです。多種の競技が同時に行われ、世界中から選手もマスコミも押し寄せ、そこに五輪村が出来上がる。この雰囲気は五輪ならではのもので、いつもと環境は大きく違います」(スポーツライター)
さらに、競技の評価において白井ならではの注意点があるという。
「白井は自身の名前の付いた技を4つ持っており、それぞれを決めても、あまりの早業に審査団がビデオチェックしないと正確にわからないほどだといいます。しかし、ビデオチェックがあるために、普通の選手以上に細かくチェックされ、厳しく見られかねないのです。もちろん、白井は難易度の高い技を初めて披露する時など、審判から見過ごされることも経験していますし、正しい評価はビデオなしではありえないこともわかっているでしょうけど」(前出・スポーツライター)
ビデオ判定でも文句のつけようのない、美しい演技を期待しよう。
(伊藤その子)