女優の波瑠主演ドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」(フジテレビ系)が7月12日、初回2時間スペシャルでスタートした。平均視聴率は関東地区では9.6%と2ケタ台に一歩及ばなかったが、関西地区では13.4%とまずまずの数字だった。この結果は、大ヒットしたNHK朝ドラ「あさが来た」が関西を舞台にしていたことが一因しているのではないかと考えられる。
波瑠演じる新米刑事の藤堂比奈子は、過去の未解決事件を頭に叩き込んでいて、その記憶をたどりながら事件を解決へと導いていく。また藤堂は、猟奇殺人犯への興味と探求心を持つという危うさがあり、刑事ドラマ史上最も“異常な”ニューヒロイン誕生と注目されている。
藤堂のほか、脇の役どころも個性派ぞろいだ。関ジャニ∞の横山裕演じる刑事の東海林泰久は、犯人に対し過剰とも思える憎悪を抱いている。どこかミステリアスな雰囲気の心療内科医・中島保には林遣都。変死体が大好きという監察医・石上妙子を演じるのは、ベテラン女優の原田美枝子だ。
「“死神”と陰で呼ばれている石上は、ヘビースモーカーという設定です。大きな灰皿には吸い殻が山積みになっていて、研究室にはタバコの臭いが充満している。1話では実際にタバコを吸うシーンはありませんでしたが、『禁煙なんて、百害あって一利なし』というセリフには驚きました。禁煙ブームの中、愛煙家からは“よくぞ言った!”と賞賛する声もあがっていたようです」(テレビ誌ライター)
今期ドラマの中では異彩を放っている「ON~」。禁煙中の人には、ちょっと辛いドラマになるかもしれない?