女優の波瑠が主演を務めるドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」(フジテレビ系)の第2話が7月19日に放送され、視聴率9.2%をマーク。裏番組で同7.4%の「せいせいするほど、愛してる」(TBS系)に勝ったと話題になっているが、ドラマの制作陣が胸を撫で下ろした理由はほかにもあるという。テレビ誌のライターが指摘する。
「この火曜22時ドラマは、第2話の視聴率が爆死するという因縁の枠なんです。『サイレーン』は12.9%と好発進したのに、翌週には6.3%と半分以下に撃沈。『戦う!書店ガール』ではわずかに数字を上げたものの、6.4%の低空飛行に留まりました。それが今作ではわずか0.4%の下げで踏みとどまり、9%台の好調をキープ。フジテレビと制作局の関西テレビにとっては、波瑠様々といったところでしょう」
その火曜22時枠では、7作も前となる「銭の戦争」第2話で11.9%をマークして以来の高視聴率となった。その「銭の戦争」はSMAPの草なぎ剛が主演を務めており、いわば鉄板と言える作品。つまり今作での波瑠は、ジャニーズ並みの貢献を見せたことになりそうだ。その波瑠について芸能ライターはこんな見立てを示す。
「NHK連続テレビ小説『あさが来た』で大きく知名度を上げた波瑠ですが、民放の連ドラは意外にも今回が初主演。ドラマの制作には所属事務所の親会社であるホリプロが関わるなど、局側としても失敗は許されない雰囲気だったはずです。それだけに鬼門の第2話が好調だったことで、波瑠の格付けも大幅に上がったのではないでしょうか」
波瑠は4月期のドラマ「世界一難しい恋」(日本テレビ系)で、嵐・大野智と交際するヒロイン役を務め、平均12.8%という高視聴率に貢献していた。この調子で「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」も成功に導くことができれば「高視聴率女優」の肩書きを手に入れることもできそうだ。
(金田麻有)