8月19日、志村けん(66)が肺炎のため大阪市内の病院に緊急入院した。自他ともに認める健康オタク芸人の一大事に心配は募るばかりだが、その裏で、なんと悲恋の心労をささやく声が聞こえてきたのである。
同日、志村は大阪・新歌舞伎座で初日を迎えた座長公演「志村魂(シムラコン)」に出演していたが、終演後、大阪市内の病院にそのまま直行した。
「志村さんは人一倍責任感が強く、どんなに体調不良でもこれまで仕事に穴をあけたことがなかっただけに、今回も気力だけで初日を乗り切ったんです。志村さんは同舞台の名古屋公演を終えて帰京した際に一度体調を崩し、17日には都内の病院ですでに肺炎の診断を受けていた。19日は高熱のため車椅子に乗りながら点滴を受けるほどで、ドクターストップがかかっていたにもかかわらず出演を決断。何事もなかったかのように、舞台を務め上げたんです」(劇場関係者)
志村の入院を受け、残り2日間の公演は中止となった。舞台に心血を注ぐ志村にとっては無念の事態だっただろう。志村といえば、自己流の健康本を出すほどの健康オタクだったはずなのだが‥‥。
「とりあえず、人から聞いたり、本を読んだりして『健康に効果がある』と判断すれば何でも試していた。自分で作ったしじみ汁、豆乳きなこ、亜鉛、天然ウコン、コエンザイムQ10、マカ、アルギニン‥‥などなど。毎日、山のようなサプリメントを摂取し、自分に『オレは健康だ』と言い聞かせていましたね。とはいえ、運動不足で高齢の志村が過度のサプリメントを摂取すれば、肝臓に負担をかけるだけです。肌はツヤツヤ、血液サラサラで肩凝り、便秘なども解消されて“体感年齢”はかなり若かったようですが、一方で連日連夜ホームグラウンドの麻布十番で飲み歩いていることも重なって、肝臓の数値がなかなか下がらず、本人も気にしていた」(志村をよく知る民放キー局のスタッフ)
しかも、ここ1カ月ほどは、酒量が以前にも増して増えていたという。どうやら、体調不良を引き起こす予兆はあったようだが、その原因はかつての“恋人”の祝い事にあったようだ。
「志村といえば、長年にわたって、タレントの優香(36)が大のお気に入りだった。優香のほうも、志村に目をかけてもらったおかげで、デビュー時にはグラビア活動中心だったのが一気にバラエティ番組に進出してブレイクした。優香は以前、妻夫木聡やV6・岡田准一と浮き名を流すこともありましたが、必ず志村に嫌われないよう、『あれは違うんです!』と必死に弁解していました。そんな優香を志村はかわいがり、一説には海外旅行に一緒に出かけたと言われるほど親密な仲でした。ところが、今年の6月、優香はそんな恩人の志村に報告することなく、俳優・青木崇高(36)との結婚を発表してしまった。それ以降、さすがに優香もバツが悪く、志村と顔を合わせるのを避けているようです」(スポーツ紙芸能デスク)
志村の“心の傷”は想像以上に深かったようだ。
「番組スタッフの間では、志村さんの前で“優香ネタ”はNGになった。交際報道もなく、いきなりの結婚発表だっただけに、結婚発表当時の志村さんは極端に口数が少なくなって、テンションも低め。収録中も物思いにふけっているようでしたから、収録後、酒でハメを外していたのでしょうが、確実に体には負担をかけていた」(志村が出演する番組の関係者)
酒量の増加に“心労”が加わったようだが、皮肉なもので、患ったのは肺だった。今回は復帰にも慎重だという。
「今回に限っては、それなりの期間入院して、一度、体を“リセット”することが求められているようです。ドリフの中でも特に志村をかわいがってきた事務所社長は、ほとんど病院で付きっきり。東京からは、志村がレギュラーを持っていた民放キー局の幹部たちが病室に日参して志村を元気づけていますが、肝心の志村は意気消沈している。長期休養に入ってしまう可能性もありそうです」(前出・民放キー局スタッフ)
はたして、優香は病床を見舞ったのか──。いずれにせよ、志村の口から「だいじょうぶだ~」の報告が早く聞きたい。