ガールズバーは窓ばかりではなく、店内にも「バカ殿」のポスターやステッカーが多数貼ってある。そのことが酒席で話題になると、Oさんは、
「ビジネス推しさせてもらってま~す」
と答え、また志村との関係を問われると、
「(男女の関係とは)違うと思いますよ」
とほほえみながら、
「ちょっと言えないこともあったり、いろいろ細かいことも面倒見させていただいてま~す」
と、謎めいた発言をすることもあるという。
Sさんと同じガールズバーに勤めるOさんへ求愛する志村。今度こそ年貢を納めるのか─鍵は志村の女性観である。
志村といえば、これまで女優のいしのようこや優香、クラブの女性と噂になった女性は数知れない。98年1月1.8日合併号のアサヒ芸能インタビュー記事では、みずから交際の歴史をこう明かしていた。
「結婚を前提に同棲していても、どうしても3年程度で別れてしまうんだ。僕、仕事を家に持ち込むからね。そんな時、女がそばにいるとダメなの」
志村は交際当初は優しく接するが、「彼女がいるから安心だ」と思うと、今度は仕事に打ち込むようになるという。かまってくれなくなった女性との関係は冷えていき、別れる。記事中では「それがだいたい3年周期なわけ」。そして、「自分は結婚に向いていない」と言いながら、志村本人がこんな心情を明かしている。
「好きなコントやって、好きな女がいて、好きな酒飲んでいられたら最高だね」
素顔を見せたくない主義だと言われる志村だが、私生活は「笑い」に対して真面目そのものだ。
「付き人にも『24時間おもしろいことを考えろ!』と指導しています。『100人いたら100人を笑わせろ、99人じゃダメだ』。飲みに行ってもおもしろいことは言いません。後輩芸人は『志村さんに笑われるのが修業』とさえ言います」(芸能関係者)
一方で、金に困っている芸人がいると、
「ちょっと健さん(高倉健)になっちゃおうかな」
とおどけて、ポンとお小遣いをあげる気前のよさ。別れた女性も舞台や番組に出演させる懐の広さから、志村を慕うタレントや芸人は数多くいるという。麻布界隈を自身の庭のように遊んでいるAV女優の有奈めぐみも、志村目撃者の一人だ。
「ああ、志村さんでしょ? 麻布十番では有名な話ですよ。街の人は当たり前の光景だから、取り立てて騒ぐこともしませんよ(笑)」
2万人とSEXしたAV女優としても有名な有奈だが、還暦男と25歳女性の恋をこう評してくれた。
「志村さんはプロ中のプロですから、相手の女性もちゃんとしたプロを選んでいるのでしょう。そのへんの素人を相手にお酒を飲まないのが大物の証拠ですよ」
はたして、Oさんとの春も3年で終わるのか──。