マツコ・デラックスの番組「夜の巷を徘徊する」(テレビ朝日系)が9月28日に1時間の特番を放送し、福山雅治がゲストとして登場する。その福山は10月1日公開の映画「SCOOP!」で主役を務めているが、同映画の製作委員会にはテレビ朝日と福山の所属するアミューズが名を連ねている。そのため今回の特番が「SCOOP!」の宣伝一色になることは間違いなさそうだ。そんな特番についてテレビ誌のライターはこう指摘する。
「最近はテレビ局が映画製作に力を入れており、似たようなことはどの局でもやっています。とはいえライバル局のフジテレビとしては面白くないでしょうね。なにしろこの4月期に放送された福山主演のドラマ『ラヴソング』では、月9史上ワースト視聴率を記録したばかり。その埋め合わせもしていないのに、他局の映画には前のめりで協力しているのですから、少しはこっちにも顔を出せと言いたくなるところでしょう」
そんな恨み節も聞こえてきそうな一方で、今回のゲスト出演が福山にとっては終わりの始まりになりかねないという声もある。芸能ライターが耳打ちする。
「この特番ではマツコと福山の初共演も話題になっていますが、客観的にはマツコの話題性に福山が乗っかる形に見えるはず。そもそも『ラヴソング』のときも番宣目的で『めちゃイケ』や『スカッとジャパン』に初出演しており、もはや他人の力を借りないと主演ドラマすら宣伝できないのが実情です。今後もバラエティ番組へのゲスト出演が増えるかもしれませんが、出れば出るほど、自らの人気や話題性が落ちていることの証明になってしまうのは皮肉ですね」
これで「ラヴソング」と同様に映画のほうも爆死するようであれば、2016年は「福山が終わった年」として記憶されるのかもしれない。
(金田麻有)