父親は誰でも知っている有名人で、その息子も芸能の世界に飛び込んだものの、なぜかテレビに映してもらうことは許されなかった。そんなエピソードが3月29日放送の「夜の巷を徘徊する」(テレビ朝日系)で放送された。
マツコ・デラックスが深夜の東京をうろつき、様々な人々と交流する同番組ではこの日、過去1年間の放送から未公開場面を特集。同級生の木村拓哉と都内の神社を巡る回では、合格祈願の東大受験生が「キムタク、マジ好き!」と喜ぶシーンが映し出され、視聴者をほっこりさせていたようだ。
そしてマツコが鶯谷の中華料理店で地元の学生たちと飲み明かした場面には、とある二世タレントも登場。ところが昨年6月22日の放送時には、そのタレントを画面に出すことができなかったというのである。なぜ彼を映してはいけなかったのか。テレビ誌のライターが解説する。
「その人物とは落語家・林家正蔵の息子で、やはり落語家の林家たま平。たま平は偶然にも同じ中華料理店で飲んでおり、マツコが話を聞こうとしたのですが、たま平は『テレビには映れないんです』と出演を固辞していました。というのも当時のたま平は“前座”の立場だったから。落語界のルールとして前座のうちは、テレビに出演してはいけないんだそうです。それが昨年11月にはついに“二つ目”に昇進。ここから一人前の落語家とみなされるため、今回の総集編では晴れて画面に出ることができたというわけです」
そのたま平は、キリっとした眉毛がイカす今時の若者で、父・正蔵の面影はほとんど感じられない。マツコも「似てないわねえ」と語っていたが、その男前ぶりは今回の放送で広く知れ渡ったのではないだろうか。
(金田麻有)