2話目にして視聴率9.1%へと沈没し、打ち切りさえ噂され始めた月9ドラマ「ラヴソング」(フジテレビ系)。この低迷ぶりを巡って「週刊ポスト」では、同ドラマは製作委員会方式で作られているので、低視聴率でも関係者は動じていない、との記事を掲載している。この記事についてテレビ誌のライターはこう語る。
「ちょっと信じられない話ですね。複数のスポンサー企業が制作費を共同出資する製作委員会方式は、映画やアニメではおなじみですが、ドラマにはなじまない手法です。しかも、同方式では著作権が製作委員会に一元化されますが、『ラヴソング』ではエンドクレジットにはっきりと“製作著作 フジテレビ”と明示されています。この記事は何かの勘違いではないでしょうか」
アニメではキャラクターを使った商品展開が見込めるのに対し、ドラマでは商品展開がDVDやオンデマンド配信などに限定されるため、わざわざ出資したいという企業はないはず。なかにはインターネット番組の「内村さまぁ~ず Second」のように同方式を採用するバラエティもあるが、こちらでは「製作著作 内村さまぁ~ず製作委員会」と明記しており、著作権の行方は明らかだ。となると、「ラヴソング」における製作委員会方式の話はどこから出てきたのか。前出のテレビ誌ライターはこう推測する。
「すでに映画化の話が進んでいる可能性があります。映画なら製作委員会方式を取るのはごく普通のことですし、福山が所属するアミューズも映像制作部を持っていますから、出資の意思はあるでしょうね。その映画化の話が伝わるうちに、ドラマ自体も同方式で作られていると勘違いされたのかもしれません」
ただ、このまま視聴率が低迷するようだと、同じフジテレビ系の『HEAT』が映画化を断念した二の舞にもなりかねない。10月には主演映画「SCOOP!」を控える福山だが、そちらに全神経を注力したほうが良さそうだ。
(金田麻有)