10月24日に法律違反薬物を所持していた疑いで逮捕された高樹沙耶容疑者(本名・益戸育江)。自身が経営する沖縄・石垣島のコテージで逮捕されたものだが、そもそも高樹は石垣島で厄介者扱いだったというのだ。高樹が石垣島に移住するまでの経緯を芸能ライターが説明する。
「ハワイから帰国した高樹は、2007年に千葉県南房総市に移住。エコをテーマにしたカフェをオープンしましたが、2011年に東日本大震災が発生すると、逃げるように石垣島に引っ越しました。ところが石垣島で“ハッパ”の合法化などを訴え出したことで島民から大きな反発を受け、一度は南房総市に出戻り。しかし居場所はなく、再び石垣島に舞い戻り、2014年4月に手作りのコテージをオープンさせたのです」
コテージの場所は観光客がほとんど足を運ばない島北部のジャングル。自然にあふれる場所と言えば聞こえはいいが、実際にはこの土地しか買えなかったのかもしれない。そのコテージにはジャワ島から古民家を移築し、エキゾチックな香りのする植物を大量に植えていたようだ。しかし豊かな植生にあふれる石垣島に、わざわざ外国から木材や植物を持ち込むのは本末転倒。結局は、ハッパの栽培に都合がいいという理由で選んだ場所だったのかもしれない。そんな石垣島の事情を、現地事情に詳しい旅行ライターが語る。
「石垣島ではハッパに対する警戒心が他の地域よりも高いのです。東南アジアなどでハッパを覚えた旅行者が、雰囲気の近い石垣島でパーティーを開催し、逮捕されるというケースが続出。観光依存度の高い島ゆえ、おかしな評判がつくことは避けたいですからね。だから今回の逮捕に胸をなでおろした島民は少なくないはずで、コテージのほうも畳まざるを得ないでしょう」
初犯となる高樹には、裁判となった場合に執行猶予が付く可能性もある。だが石垣島にはもはや、彼女の帰る場所はなさそうだ。
(金田麻有)