10月24日に法律違反薬物の所持容疑で逮捕された高樹沙耶容疑者(本名・益戸育江)。最近は自らが経営するコテージを収入源に、自称ナチュラリストとしての生活を送っていた。だが高樹が移住した石垣島では、こういった“意識高い系の移住者”たちが数々のトラブルを巻き起こし、島民から疎まれているというのである。現地事情に詳しい旅行ライターが語る。
「本土から遠く、それでいてスーパーもあるなど生活基盤の揃っている石垣島は、以前から移住先として人気があります。移住者のなかには豊かな自然と美しい海が目当ての“自然派”も少なくありませんが、彼らは島の生活に溶け込む努力をせず、自分たちだけで固まったムラ社会で暮らしがちなため、島民との軋轢が絶えないのです。高樹が建てたコテージも、そんな移住者たちのコミュニティから近い場所にありました」
彼らが多く住む“ナイチャー村”(ナイチャーは本土出身者の意味)は繁華街から遠く、下水道などのインフラもあまり整備されていない地区にある。なかには住民票を石垣島に移さず、地元に地方税を納めていない不届き者も少なくない。しかも街はずれに自分たちで家を建てては、水道や電気などのインフラを要求するという虫の良さを露呈する者もいるというのだ。前出の旅行ライターが続ける。
「高樹のコテージはジャングルを切り開いて建てたそうですから、インフラも未整備なはず。調理に伴う生活排水やトイレの処理はどうなっていたのか、はなはだ疑問ですね。それに宿泊施設ではゴミを事業系廃棄物として有料処理する必要もあり、その手続きをちゃんとやっていたのかも疑問です。ナチュラリストと言えば聞こえはいいですが、実際には地元の自治体や住民に負担を掛けているケースが多いのが実情です」
2015年2月発売の移住専門誌では、千葉県で「自然と融和する未来」を作ろうとしたものの東日本大震災と原発事故に打ち砕かれたと語っていた高樹。その時はまだ他者に原因を押し付けることもできたが、今回は自らの振る舞いで自分の未来を打ち砕いてしまったようだ。
(金田麻有)