紳助だけじゃない芸能界「ヤクザ交遊者リスト」
「この程度でも引退しなければいけないんですよ!」。引退会見で紳助は他の芸能人に「注意」を促した。この「紳助ルール」を当てはめ、本誌は芸能界の「ヤクザ交遊者リスト」を作成。ここに全てを公開する!
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昨年暮れ、東京・六本木で広域組織3次団体の忘年会が行われた。参加した企業舎弟が言う。
「世話になっているカタギ衆に感謝するための忘年会だったから、参加者は警察が言う『周辺者』ばかり。そのメインゲストが漫才コンビCのS、紳助の吉本の後輩だね。ところが、このSが最悪。親分から相当な小遣いをもらっているだろうに、舞台に上がったら、芸を見せるどころか、『皆さんの業界も大変ですね。ほな、失礼します』と挨拶だけして、ベロベロになって帰ってしまった」
この企業舎弟は職業柄、この種の会合にはよく顔を出す。そのたびに芸能人の顔を見てきたという。
「ある組長の誕生パーティで余興をしていた芸人Aは、ヒヤヒヤするぐらいのヤクザネタ漫談で会場を沸かせてたね。5年前だから人気絶頂の頃だけど、最後は『世間はどうこう言いますが、親分には昔から世話になっていますから、私は逃げも隠れもしません』なんて言って、親分をジーンとさせていた。それから、芸人Yもある組織の去年の忘年会で、ビンゴの司会をして会場を盛り上げていたな。高額商品が当たった人に、『今の気持ちを脱いで表現してください』と言って、コンパニオンの服をヒンむいてさ‥‥」(前出・企業舎弟)
ヤクザ事情に詳しいジャーナリストの猪野健治氏はこう話す。
「両者が密接につながるのは江戸時代です。顔役が地域の芝居小屋の用心棒になるのが始まりです。明治以降は、芸能界もヤクザも形態を変えていき、芸能界は資本が必要となる。そこで、ヤクザは興行主や芸能事務所を手がけるようになっていくのです。公共施設をヤクザに貸さなくなる契機となった『第1次頂上作戦』、つまりは昭和30年代まではこの状態が続くのです」
その典型例と言えるのは、三代目山口組・田岡一雄組長が営んだ「神戸芸能社」だろう。昭和の歌姫、美空ひばりが専属契約をしていたことで知られている。そして、現在でも、こうした関係はウラ側で続いている。広域組織幹部が言う。
「表向きは株式会社でも、今でも地方の興行主はその筋の者が多い。だから、地方公演が多い演歌歌手とはつながりができやすい。大物歌手のHなんて、みずから親分衆に電話して、『仕事ありませんか?』と営業しているぐらいだ」
もちろん仕事が欲しいのは女性芸能人も同じだ。 在京組織の組員が言う。
「グラドルMは某親分にすり寄っていた。その親分もMを気に入ってしまい、イベントや雑誌のグラビアにネジ込んでやってた。てっきり愛人関係かと思っていたら、その親分が言うには『グラビアに出演が決まったら、電話にも出なくなった』そうだ。ヒドイ女だよ」
逆にヤクザに「カモ」にされてしまう芸能人もいる。「演歌歌手のTは、親分衆と麻雀をやりすぎちゃって、負けが7000万円を超えてしまい、最終的には事務所が肩代わりした話は有名だ」(前出・広域組織幹部)
明らかに一線を越えてしまったケースも‥‥。
「演歌歌手のKとYの曲の中には、ヤクザの親分が別名で作詞した曲が複数ある」(音楽業界関係者)
さらに、タレントのOに至っては、ヤクザからも一目置かれる存在だ。
「数年前、大物親分が亡くなった。その親分に世話になった芸能人は多いのに、この時世だから、多くは代理の人間を葬儀に参列させた。ところが、Oは堂々と1人で参列して、涙ながらに焼香していった。Oは義理堅い、本物の男だと思ったよ」(前出・広域組織幹部)
とはいえ、「紳助ルール」にのっとれば、みんな「アウト」である。ましてや、今年10月には「暴排条例」が全国自治体で完全施行される。中には、ヤクザと会食しただけでも「密接交際者」と認定される厳しい自治体もある。
「この条例は憲法違反です。ヤクザの生活権を奪うだけではありません。ある親分の同級生に建設会社の社長がいて、たまたま同窓会に出席しただけで、公共事業の指名業者から外されたケースもある。罪のないカタギをも痛めつけている。芸能人にしても、親族にヤクザがいるという人を知っていますが、彼らは親族ともつきあうことができないのでしょうか」( 前出・猪野氏)
はからずも、紳助が言った「この程度」という言葉は、「暴排運動」の不明確さを浮き彫りにしたと言えよう。皆さんはどう思われただろうか。
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