二階堂へのこうした行為は、キャンパスのいたるところで繰り広げられた。別の学生が明かす。
「大人数が履修する授業でも、意図的に彼女の隣の席に座ろうとしたり、後ろから盗み撮りする行動に出る男子学生も。実はあのバニーガール姿の雑誌広告の看板が山手線の渋谷駅ホームなど都内のあちこちに設置されていたため、女子学生の目にも入ったんです。『夜の方がお盛んだからこんな体なんだよ』『こんな目でオトコを誘ったら落ちるのかぁ』などと、同性からも生々しい声が出ていましたね」
先の英語の授業でのセクハラは、その翌週も続く。またしても「プレイボーイ」を持参した複数の学生たちに、公然と言葉責めを受けることになったのだ。
「その翌週から、彼女は英語の授業に来なくなりました。もともと英語は堪能なのですが、役者業の糧になると思ってか、必修授業とは別に履修するほど熱心だった。女優業との掛け持ちゆえ単位取得にはあまり余裕がないようで、英語以外の授業には今も出席していますが、以前よりも肩身が狭そうです」(同級生)
授業への出席拒否という結末を招いた二階堂のキャンパス生活は、入学当初から波乱続きだった。
「新入生へのサークル勧誘が激しいのですが、二階堂は配られるどのサークルのチラシにも見向きもせず、払いのけるかのように早歩きで突き抜けていた。当時、赤髪だったこともあり、すぐに学内中で存在が広まりました」(慶應大OB)
結局、二階堂は大好きな少年漫画を読み、研究する漫画・アニメ系サークルに所属したものの、
「活動日にサークル内外からサインを求める人間が集まり、こっそりと撮影までされていた。彼女は(サインを)断り続けていましたが、それでも盗撮しようとした学生に『やめてください』と強く言い放ったこともあったそうです。結局、他の部員に迷惑をかけたくないからか、1年もたたないうちに退部しました」(前出・OB)
15年9月に卒業したトリンドル玲奈(24)は常に学生の「付き人」を引き連れて校内を練り歩いていたというが、対照的に二階堂は学内での「マスク変装」を徹底し、他者との接触を避け続けている。前出・同級生は嘆息して言った。
「いつも隅の席に座り、誰とも話すことなく、授業が終わるとすぐバスに乗って帰っていく。学園祭に参加したこともありません。このセクハラ事件で本格的に学生との交流を遮断したようで、『近寄るな』というオーラを漂わせている。もう英語の授業に来ることもないでしょうが、あれは好きな女の子の気を引こうとして取るような幼稚な行動だったと思います。申し訳ないな、と」(前出・同級生)
没交流を貫く二階堂に、楽しいキャンパスライフが訪れることはないのだろうか。