ヒットの理由は未完だったから!?
久保田利伸が12月10日放送の「バズリズム」(日本テレビ系)に出演し、自身の代表曲「LA・LA・LA LOVE SONG」の知られざる制作秘話について語った。
久保田は音楽を作るうえで、歌詞より先にメロディー先行で作るということなのだが、「LA・LA・LA LOVE SONG」もその順番で作ったという。
同楽曲といえば、1996年に放送されたSMAP・木村拓哉主演の人気ドラマ「ロングバケーション」(フジテレビ系)の主題歌で、ダブルミリオンを記録。久保田の中で最も広い世代に知られている楽曲といっても過言ではない。
そんな同楽曲だが、久保田は制作するのにかなり苦労したようで、リリース後もある理由から複雑な思いを抱いていたようだ。
「久保田いわく、同楽曲は『適当にメロディー先行でやりすぎたせいで、歌詞がまったく浮かんでこない』という状況に陥ったようです。特にサビの最後の一番大事な部分の歌詞がどうしても浮かばず、締め切りが過ぎても結局納得いく歌詞が出てこなかったそうで、その空白の部分を『ラララ』で埋めて、出したそうです。そう、その部分こそが『LA・LA・LA・LA・LA LOVE SONG』という同楽曲を象徴するフレーズです。結果、大ヒットとなったわけですが、久保田はリリースして1、2年は『ものすごく罪悪感がありましたよ』と、申し訳ない気持ちでいっぱいだったようです」(エンタメ誌ライター)
MCのバカリズムは「それでも出しちゃえって言うのがファンキーじゃないですか」と、すかさずフォローを入れていたが、それに対しても久保田は「いやいや、実際それは間に合わなかったんです。出すしかなかった」と、本当に心に引っかかっている出来事のようだ。
「しかし、バカリズムも『僕らからすればあそこはもう“ラララ”でしかないですよ』と、それ以上の正解はないと話していましたが、世間からも『あそこはラララだから歌ってて、気持ちいいんだよな』『あの曲ほどラララを上手く使ってる曲はない』『代わりの歌詞が思いついてるとしても、あそこだけは変えないほうがいい』と、その部分を絶賛する人がほとんど。未完成で出した部分が一番気に入られているわけですから、スゴいことです」(前出・エンタメ誌ライター)
あの部分に別の言葉が入っていたら、これほどまでの大ヒットにはなっていなかったかもしれない。
(本多ヒロシ)