昨年12月26日、SMAPの冠番組「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)の最終回が放送され、意味深過ぎるラストに視聴者からはツッコミが殺到した。
この日の放送は過去の名場面をVTRで振り返る形で進行する5時間の特番だったため、視聴者によっては「過去のものばかりで残念」と感じた人もいたようだが、3年前に放送された「はじめてのSMAP5人旅」は仲の良かった彼らの姿が懐かしく感じられる映像だった。
また、午後10時頃には09年からSMAPをCMキャラクターとして使用してきたソフトバンクが、過去のSMAP出演CMを繋ぎ合わせたこの日限定の最新バージョンCMを放送したことも大きな話題になった。
最後には代表曲「世界に一つだけの花」を歌いラストステージを飾ったが、リーダーの中居正広が涙する場面などもあり、もらい泣きする視聴者も続出。パフォーマンス後には5人が深々とお辞儀した。その後、スタッフ一人一人との記念撮影の模様が流され、直前まで涙を流していた中居も笑顔で丁寧にスタッフと接するなど、その裏方を大事にする姿に心を打たれる人々も多かったようだ。
ところが、残念なことに最後の最後にはなんとも言えない生々しいシーンが映し出され、一気に現実に引き戻された視聴者はモヤモヤを感じてしまったようだ。
「すべてのスタッフと記念撮影が終わり、中居を先頭にして彼について行くように香取慎吾、稲垣吾郎、草なぎ剛が退場していきましたが、木村だけが4人と距離を開けて去っていくシーンを全国の視聴者が見てしまいました。大晦日には木村以外の4人で慰労会をすることも一部メディアが報じていましたが、それも頷けるような“今のSMAP”を映した後味の悪い終わり方でした。視聴者からは『最後の最後に見たくないものを見てしまった』『山口百恵はマイク、光GENJIはローラースケートを置いて去っていたが、SMAPはキムタクを置いていった』などの声が上がるなど、今回の最終回で一番印象深いシーンになってしまったようです」(女性誌記者)
SMAPはもう存在しない2017年が始まったが、あの光景をファンはしばらく忘れないことだろう。
(田中康)