大手企業の創業者から1億円以上の無利子融資を受けたことが発覚し、16年1月に「スッキリ!!」から降板した日本テレビの上重聡アナ。6月に発令される人事異動では、ついにアナウンサー職を解かれるという観測も流れているようだ。だがテレビ局の事情を知る関係者からは、その手の人事異動は決して珍しいものではないと指摘する。
「日テレに限らず男性アナウンサーの異動は珍しいことではありません。異動先は報道局やスポーツ局、編成局など様々。上重と同期入社の男性アナには現在、スポーツ番組のチーフディレクターとして活躍する人物もいます。そうやって複数の部署を経験したうえで取締役に就任した元アナウンサーもいるほどで、異動そのものを都落ち扱いするのは現実に即していないのです」(テレビ誌ライター)
ただ上重の場合、無利子借金報道が災いして、「フリーアナ転身」の道が閉ざされているのが現実だ。しかも彼にはほかにも閉ざされた前途があるという。前出のテレビ誌ライターが耳打ちする。
「アナウンサー出身者の人生設計として、大学教授は理想的なケースの一つ。たとえば日テレ学院の講師には、2つの大学で客員教授を務める元アナウンサーもいます。大学野球で活躍した上重なら、スポーツ関連学部の客員教授などを狙えたことでしょう。しかし、テレビ局以上に清廉さが求められる学問の世界で、彼の借金スキャンダルは致命的。採用してくれる大学があるとは思えませんね」
フリーアナには転身できず、大学教授への道も閉ざされた上重。あとはじっと身を潜めて、日テレ内での出世を狙っていくしかなさそうだ。
(金田麻有)