ドナルド・トランプ米大統領が1月27日に署名した大統領令が、日本のエンタメ業界にも影響を及ぼしている。この大統領令ではイランなど7カ国の市民について入国禁止を定めており、21歳までイランと日本との二重国籍だった大リーグ・ダルビッシュ有投手がアメリカに再入国できなくなる懸念も取りざたされているほどだ。
その一方で、国民的な大ヒット曲で知られる美人歌手に関しても、今後の渡米が制限されるとの危惧が高まっているという。音楽ライターが語る。
「それはMay J.です。2013年に映画『アナと雪の女王』の主題歌『Let It Go~ありのままで~』が大ヒットした彼女は東京生まれの横浜育ちですが、ツイッターでも明かしているように母親はイラン人。芸名の“J”はペルシア語で美しい、才能溢れるなどを意味する“ジャミーレ”(Jamileh)に由来しており、彼女もペルシャ語が話せる。ツイッターの自己紹介欄でもイランの国旗をあしらっています」
そのMay J.はアメリカに親戚が住んでおり、これまでにもプライベートで何度も渡米。タレントとしても「J-MELO」(NHK)や「世界!弾丸トラベラー」(日本テレビ系)のロケでロサンゼルスやニューヨークを訪れている。2010年にはアメリカのテレビ番組に出演するために、就労ビザを取得済みだ。
とはいえ、今回の大統領令を巡ってはビザや永住権の保有者であってもアメリカ入国時に空港で拘束されたケースは少なくない。May J.もしばらくは、事態の推移を見守るほうがいいのかもしれない。
(金田麻有)