3月26日に各メディアで一斉に報じられた、新型コロナウイルスによる経済低迷の策として自民党内から浮上しているという「お肉券」「お魚券」配布構想。
牛肉については、外国人観光客の激減により和牛の需要が減り続けており、これを打開するために、スーパーなどの小売店で国産だけに使用できる商品券を発行。国が増産を推してきた畜産農家を浮揚させようというのが狙いで、党内では魚介類を対象とする商品券の発行案も出始めているという。
「これにネット上では、当然ながら族議員らへの批判が相次ぎ、《こういう時期に使い方を限定した商品券とか意味わからない》《今はそんな時間とコストのかかることは求めていない》《早く最も困っている人に対して現金給付をする働きかけをしろ》といったブーイングが続出。これに27日、江藤拓農水相は閣議後の会見で『国民の方々の反応はわかっている。十分に受け止めている』とコメントしていましたが、具体的な話が進めば、さらなる反発を招くことは間違いありません」(週刊誌記者)
そんな中、ある人の消費券配布構想に対するツイッターでの指摘が、注目を集めた。米大リーグ・カブスのダルビッシュである。
「27日朝、《日本はなんでこんな状況なのに補償がステーキ券とかなの?》とポツリ疑問のひと言を投稿したんです。ダルビッシュは先頃、巨人の阿部二軍監督によるチーム敗戦後の罰則に対し《無駄なランニング》と斬って捨てるなど、野球に対する苦言は称賛を浴びるのですが、それ以外の分野について“一石を投じる”ような発言では、賛否の“否”の方が比較的大きい。しかし今回の、言えば政治的発言に関しては、《まだ決まってもいないことに意見するな》といった反発が見られたものの、支持する声のほうが多かったようです。とはいえ、《ダルに馬鹿にされるとか終わってるだろ》といった、構想をこき下ろすために発言を使われている面もありますが」(ネットウオッチャー)
自民党の方々には、ダルビッシュの意見は届いただろうか。