故・松田優作と岡田茉莉子主演による77年公開の名作映画「人間の証明」がこの春、単発テレビドラマとなって甦ることがわかった。
映画公開の前年である76年に森村誠一による長編推理小説として発表された同名作品は一躍ベストセラーとなり、現在までに単行本・文庫本で累計770万部以上を売り上げ、松本清張の「砂の器」とともに、昭和を代表する名作推理小説として知られている。これまでにもテレビドラマとして78年、93年、01年、04年に放送されており、今回は藤原竜也と鈴木京香が棟居刑事と八杉恭子の役に挑む。
「藤原は今回のドラマを演じるに当たってのインタビューで、映画『人間の証明』は見たことがないと明かしています。しかも見ていないにもかかわらず、作品の中で引用されている西條八十の詩や松田優作の強烈なイメージは残っているから、非常に面倒くさい役だとも語っているのです。この藤原の言葉には、おそらく偽りはないでしょう。さらに12年公開の映画『I’M FLASH!』で初共演して懇意になった優作の息子・松田龍平に対して、『どうして俺じゃなく藤原が演じてるんだ、と言わせたい』と語るほどやる気を見せています」(映画誌ライター)
藤原の演技にも注目だが、松田優作の人気を不動のものにした作品だけに、いつか龍平にも演じてほしいものだ。