08年、10年、14年に公開されてきたドラマ「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)の映画版4作目となる「相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断」が2月11日に公開される。
記念すべき第1作では3万人のランナーが参加した「東京ビッグシティマラソン」が爆弾の危機にさらされた。このマラソン大会は07年に始まった東京マラソンをモデルとしており、いわば当時の旬なスポーツイベントだった。
今作では、謎の国際犯罪組織が大量無差別テロを目論み、クライマックスの舞台として「国際スポーツ競技会」の凱旋パレードが登場する。こちらは昨年のリオ五輪凱旋パレードがモデルだ。パレードに集まった50万人の命を守るという設定に、3000人のエキストラが参加。さすがにこれだけ大規模な撮影は都内ではできず、北九州市の全面協力のもと、市内の目抜き通りを完全封鎖して行われたという。
第1作の3万人、今作の50万人とスケールを拡大してきた「相棒」劇場版。早くも期待されるのが、次なる第5作目の時期とテロリストの“標的”となるスポーツイベントだ。
「間違いなく、20年に東京で開催される4年に1度のスポーツの祭典、オリンピックでしょう。およそ3年から4年周期で製作されてきた劇場版のタイミングにも一致しますし、20年はシリーズ開始から20年目を迎えるメモリアル・イヤーですから格好の舞台です。タイトルに人数をうたうとすれば、東京都民プラス各国選手団と観光客で何千万単位になると思います」(映画ライター)
本物の五輪でのテロは絶対に起きてほしくないが、フィクションの世界ではどんな展開が待っているだろうか。妄想が広がるテーマだ。