水谷豊(64)が主演を務めるテレビ朝日系人気ドラマ「相棒」の最新シリーズの打ち上げが3月上旬に都内で行われた。その模様は、水谷のスピーチで和やかなムードに包まれたとも報じられたが、実際にはピリピリとした空気が漂ったというのである。
言わずと知れた「相棒」は、02年10月から連続ドラマ化されると人気に火がつき、劇場版も次々と公開されているドラマシリーズだ。昨年10月から今年3月まで放送されたシリーズ最新作「相棒 season15」も好調で、3月22日に放送された最終回SPは平均視聴率16.2%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。
同ドラマといえば、水谷演じる杉下右京の“相棒”がシリーズを重ねるごとに交代することでも知られており、今シリーズ放送中にも、現在の“4代目相棒”を演じる反町隆史(43)の降板が取りざたされ、後任の名前とあわせて報じられもした。そうした中、シリーズの撮影が終了し、打ち上げが行われたのである。
その席で壇上に立った水谷が、
「次の相棒は稲垣吾郎さん(43)らしいです」
とジョークを飛ばしたことも、「女性自身」に報じられた。
記事では、反町の続投も発表され、会場は盛り上がったと伝えているが、テレ朝のドラマスタッフはこう明かす。
「水谷さんは『相棒』絡みの記事を気にするので、発言はそうした報道があったことをヤユしてのものではありますが、実は『僕も知らないところでキャスティングが水面下で進んでいるなんて本当に驚きました』とも口にしていたんです。暗に“何で俺が知らないところで勝手にキャスティングの話が出ているんだ! 俺をナメているのか!”とスタッフに対して不快感をあらわにして静かな恫喝をしたわけです。この発言に打ち上げ現場は凍りつき、お世辞にも和やかな雰囲気ではなかったですね」
今やテレ朝にとって“看板商品”の一つにもなっている「相棒」だけに、主演の水谷の影響力は年々増大しているようだ。
「“初代相棒”の寺脇康文さん(55)は、単発ドラマ時代から8年間にわたって共演しました。そもそも寺脇さんが続投していれば“相棒の交代”という習慣はなかったでしょうが、寺脇さんが降板したのは、水谷さんとの不仲説だと言われます。まさに水谷さんは絶対的存在になり、そうした威光が行使される事例も生まれてしまった。さすがに水谷さんが直接的に『アイツを降板させろ』とは言わないでしょうが、少なくとも周囲は水谷さんの発言に過敏になっていますからね」(前出・テレ朝スタッフ)
「相棒」シリーズが続くかぎり、共演者を巡るスピンオフドラマが続きそうだ。