2月10日放送の「アナザースカイ」(日本テレビ系)に、女優でモデルの新川優愛が登場した。海外にある“第二の故郷=アナザースカイ”をゲストが訪れる様子を映し出す番組だが、新川がハワイを訪れた今回の放送は毛色が違った。
ゲストが思い入れのある海外の地を訪れ、そのゆかりを紐解いていくのが番組の趣旨のはずだが、今回は新川がハワイに訪れた理由については完全スルー。せいぜい「以前、撮影で来た」というナレーションが入ったくらいである。
さらに、訪れる場所も「番組MC今田耕司のおすすめレストラン」「はじめて行く夕陽スポット」など、新川には何のゆかりもない場所。過去にハワイを訪れたときのエピソードもなければ、その時と今の心境の比較などの語りもない。
「新川は番組内で、インドア派で外出さえあまりしないと明かしていて、ハワイにも特に思い入れがなさそうでした。そのため、ハワイでのロケ中に本人も『撮れ高が心配だな。面白味ある? 大丈夫かな?』としきりに心配していました」(テレビ誌ライター)
その新川の心配どおり、内容が薄く見ごたえのない回になっていたのだ。
「もともと新川とハワイとの接点が大してないため、そうなるのは仕方がないですよね。新川のせいではありません。もっとも、このオファーを受けたときに事務所が断る勇気があれば、こんなことにはならなかったとは思いますが‥‥。」(前出・テレビ誌ライター)
実は、このような回は珍しいことではないという。
「過去には“行ってみたかったから”という観光感覚で初めて訪れる国に行く回や、友達を連れて旅行に行くような回もありました。オファーしたタレントに、海外で関わりの深い地がない場合にしかたがなくそうなるようですが、総じて内容が薄いのです。他の回が自分のルーツがある国だったり、人生観が変わった場所だったりと、内容が濃く人物像にもグッと迫るものが多いだけに、よけいに中身がないように見えて、出演したタレントさえも薄っぺらく見えてしまう」(前出・テレビ誌ライター)
海外に“アナザースカイ=第二の故郷”のないタレントを強引にキャスティングすることが、本当にこの番組に必要なのか。視聴者が何を期待しているのかを、いま一度、制作サイドは考えるべきだ。