「ゆーるりん」。白いハイネックTシャツの上にふわっとした茶色のキャミソールを羽織った新垣結衣(28)がスキップで登場する。白い歯がまぶしいガッキースマイルは変わらず健在なのだが‥‥。
3月6日からオンエアされているユニクロの新CMの一場面である。ゆったりとした着心地でありながら凛とした着こなしができる「ドレープ」の商品だけあって、スタイルのよさが際立つ作りになっている。しかし、突如、小走りで駆け出すや、この衣装がアダとなる。締めつけから解放された清楚なバストは重力のままに揺れ動き、衣装の下で「ぷるぷる」と上下に振られているサマがまるわかりなのだ。
新垣といえば昨秋、星野源と共演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)で大ブレイク。中でも星野が歌う主題歌「恋」に合わせて踊る「恋ダンス」が話題を集めた。
「あのNHK紅白が昨年、SMAPの出場交渉が暗礁に乗り上げるや、『目玉不在』の窮余の一策として彼女にすがったほどです。急きょ、審査員のオファーをしたNHKの広報は『あの恋ダンスが紅白で見られるかもしれませんよ』と各紙に触れ回っていました」(スポーツ紙芸能記者)
もくろみどおり、歌手別視聴率で星野が嵐に次いで2位につけたことで、企業の「ガッキーダンス」争奪戦となった。前出のCMでも肘を曲げ右肩に手のひらを乗せ旋回する「ゆるりんダンス」を披露している。
「1本約2000万円ほどだったCMギャラが急騰し、3000万円を超えています。これは上戸彩(31)や綾瀬はるか(31)と肩を並べるほどです」(大手広告代理店社員)
国民的女優への仲間入りを果たした新垣だが、事務所関係者は、
「不眠不休で酷使されることになってしまった」
と、待ち受ける未来を危惧するのだ。尾を引くのは2月に勃発した所属事務所の後輩・清水富美加(22)の「出家騒動」だという。
「事務所は昨年から『17年は清水だ!』と考えていてバラエティ、ドラマ、映画と数多くの仕事を入れていました。これが出家により、そのほとんどがお蔵入りという事態に見舞われた。損失は10億円以上になると言われます」(前出・所属事務所関係者)
だが、なぜ新垣にツケが回るのか。そこには芸能界の“慣例”があるという。
「今回のような場合、事務所は違約金を払うか、代役を出すかを迫られます。その場合、当初より“格上”の代役を出さなければならないのが慣例です。とはいえ、所属する他の女優といえば、長谷川京子(38)や川島海荷(23)など、穏便に納得してもらうには心もとない。結果、全ての違約金に対応する余裕がない事務所は、エースの新垣に全て押しつけることになります」(前出・事務所関係者)
気になるのが新垣の心身状態だが、すでに疲労困憊だというではないか。
「昨年、独立騒動を起こし、清水同様仕事を飛ばした能年玲奈(現『のん』・23)の後始末をさせられている最中です。事務所がテレビ局をはじめとしたクライアントの意向に逆らえず、新垣が『頭がよくないから』と苦手にしているバラエティ仕事も入れられ、親しい人間に『辞めたい』と口にするほどです。それなのに清水の分まで追加されてしまった。穴埋め仕事が本格化する今夏以降は休む間もない過密スケジュールだと聞いています」(前出・事務所関係者)
せめて気持ちだけでも、楽しく踊るように「ゆるっと」していてほしい。