最もダメージを被ったと言われるのが、ほかならぬ妻の南果歩だ。
「謙さんから直接、スキャンダルの事実を打ち明けられた際は、かなりショックを受けたようで、しばらく自分の力で立てなかったようです」(芸能記者)
一方で、同じ事務所に所属する高橋克典(52)のオーバーすぎるリアクションも漏れ伝わってきた。
「『あの謙さんが、マジかよ‥‥』と、ガックリと肩を落としていました。今後の俳優業に支障を来さなければいいのですが‥‥」(事務所関係者)
高橋が当事者の妻以上に落胆するのも無理はない。高橋は渡辺をリスペクトし、今年1月に行われた川村会長の誕生パーティの会場には、ピッタリ寄り添う2人の姿があった。
「高橋はまるで“用心棒”のように張りついていました。出席者の女性が記念撮影をリクエストして、謙さんがそれに応じようものなら、横から割り込んで、『謙さん、そんな写真撮らせて大丈夫なんすか』といさめていました。そうした脇の甘さを指摘し続けていただけに、高橋としても悔しい思いでいっぱいでしょう」(前出・事務所関係者)
渡辺をCMキャラクターに起用する大手企業もビンカンに反応した。
「渡辺がCM出演するヤクルトと大和証券は、動画をHP上からすぐに削除。特に大和証券は連続ドラマ仕立てで、滝藤賢一(40)ら多くの人気俳優が共演しています。続編の放送も取りやめになると、多額の違約金が発生する可能性もあります」(広告代理店関係者)
逆に「黙殺」の姿勢を貫くのが、渡辺が仕事の主戦場とするアメリカのマスコミだ。
「米国でも英国でもまったく報じられていません」
こう語るのは、アメリカの興行事情に詳しい国際ジャーナリストの山田敏弘氏だ。その理由について、
「日本の週刊誌1誌だけが情報源で、不確定な要素も含まれているため、訴訟社会の米国では日本の報道をそのまま伝えることに、多少ブレーキがかかっていることもありますが、そもそも渡辺謙に、そこまでニュースバリューがないのです。すばらしい俳優だとは思いますが、映画好きには知られていても、ハリウッドのメディアが追いかけるほどのネタじゃないというのが現実です」
海外では、まだまだ知名度が低いことが浮き彫りになった形だが、今後の展開について佐々木氏はこう話す。
「会見できちんと不貞を認めて謝罪すれば、ダメージは最小限で抑えられる。今後の仕事への影響はほとんどないでしょう」
渡辺も一刻も早く余震を収束させたい思いだろう。
「渡辺謙がハリウッド映画にキャスティングされるのは、多くの場合、アジアまたは日本での興行を意識しているから。要はビジネスです。日本国内でイメージが悪くなり、客を呼べないならキャスティングされなくなる可能性が出てきます」(前出・山田氏)
世界をマタにかけた「ラストサムライの不倫劇」は、どんな結末を迎えるのか。