かつてアイドルグループ「KAT-TUN」のメンバーとして活躍していた田中聖容疑者が5月24日、法律違反の薬物を所持していたとして東京都内で現行犯逮捕された。
13年にジャニーズ事務所から解雇され、KAT-TUNからも脱退していた田中容疑者は、翌14年に自らがボーカルを務めるバンド「INKT」を結成。インディーズながら人気を博しており、5月にはセカンドアルバムをリリースしたばかりだったが、今回の逮捕により同バンドの存続も危ぶまれる状況となった。しかも音楽業界にも大きな影響を及ぼしているという。音楽ライターが語る。
「INKTはライブツアーの真っ最中で、逮捕時点でまだ23公演を残していますが、田中不在となれば全公演がキャンセルとなるのは確実。ライブハウス側はそれなりの動員を見込んでいたはずで、いきなり穴が開いてしまうのは痛いことでしょう」
その一方で、田中容疑者の逮捕をチャンスと捉えて動き出した関係者もいるようだ。音楽ライターが続ける。
「ツアー後半には大きなライブハウスでの週末公演が予定されていました。ライブ業界が盛り上がりを見せる昨今、土日の空きは貴重なので、各地でライブハウス争奪戦が始まっているはず。特に6月25日の福岡、7月16日の大阪、そして7月23日の東京公演では問い合わせが殺到しているかもしれません」
誰かのピンチは誰かのチャンス。田中容疑者の逮捕により、チャンスをつかむアーティストが出てくるのかもしれない。
(金田麻有)