フジテレビの月9ドラマが爆死を続ける中、もはや同局の看板ドラマは火曜9時枠に移りつつあるようだ。5月30日には7月期の火9ドラマが窪田正孝主演の「僕たちがやりました」に決まったと発表。イケメンかつ演技面の評価も高い窪田の起用に早くも高視聴率が期待されている。
その火曜9時枠では現在、小栗旬主演の「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」が放送中。8話終了時点で平均10.8%の高視聴率をたたき出しており、今期の月9ドラマ「貴族探偵」の同9.0%を上回っているのだ。
さらにさかのぼると、16年10月期の吉田羊主演「メディアカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」は平均8.1%をマークし、Hey!Say!JUMP山田涼介主演の月9「カインとアベル」(同8.2%)に肉薄。そして1月期では草なぎ剛主演の「嘘の戦争」が、西内まりや主演の「突然ですが、明日結婚します」に圧勝したのは記憶に新しいところ。この状況を受けて業界内ではこんな声が飛び出しているという。
「月9ドラマを系列局の関西テレビに明け渡せ、というものです。昨年秋に復活した火曜9時ドラマは関西テレビが制作を担当。次回作も窪田の起用でヒットは確実視されており、4作連続で当てているわけです。それに対してフジテレビ制作の月9は外れ続きですから、野球で言えば『打率の高い移籍選手に四番を任せる』ことが期待されている形。視聴率で民放4位に転落したフジではもう、メンツや意地を気にしている場合ではないでしょう」(テレビ誌ライター)
ただその場合、単純に関西テレビ制作のドラマを増やすわけにもいかず、月9と火9をフジと関テレで枠交換する形になるはず。そうなると今度は火9ドラマが爆死続きになるだけとの声もあり、うまい解決法はなかなか見つからないようだ。
(金田麻有)