日本の女子ゴルフ界を牽引してきた宮里藍が今季限りの電撃引退を発表した。そこで浮上したのが「寿引退説」。ところが、記者会見でも結婚話は一蹴され、大団円の裏で歯切れの悪さが残った。実は「公然の秘密」と言われる、誰も触れることのできない「タブーな10年愛」があったのだ。
会場に集まった報道陣はなんと約300人。32歳での早すぎる宮里藍の引退理由に注目が集まった。しかし、その答えは実に平凡なものだった。
「モチベーションの維持が難しくなった」
と、ここ数年間の厳しい成績をあげつつ、肝心のプライベートについては「(結婚予定は)今のところはないです。ごめんなさい」と、爽やかに応じるにとどまった。
いささか拍子抜けの記者会見の舞台裏をテレビ局スタッフが明かす。
「突然、『3日後に引退表明会見』というリリースが流れ、誰もが驚きました。ツアー開催中の発表自体が異例ですからね。試合のことよりも引退の報道ばかりが流される事態は、スポンサーのことを考えれば禁じ手のはず。そこで、テレビ局も新聞社も総力をあげて引退理由を探ったものの結論は出ずじまい。週末の一部の情報番組で、交際相手との寿引退説まで報じられたことで、プライベートについても注目が集まったのです」
これまで宮里といえば、プライベートについての浮いた噂は皆無だった。それというのも、宮里に長年交際している相手がいることは、いわば関係者の間では「公然の秘密」だったからだ。さるゴルフ関係者が匿名を条件に告白する。
「宮里には公私ともにパートナーと呼べる存在がいるのは事実です。ただ、ストイックにプレーに打ち込む宮里に対して、遠慮して報道陣も聞けなかったというのが正直なところ。引退会見でも、民放各局が生中継する中で、会社名と所属先、名前を告げて、笑顔の藍ちゃんに向かって、『交際は順調ですか』と聞ける記者はいないでしょう(苦笑)。昨年オフ、破局説が流れた時も、2人の交際はタブー視されていたので、うやむやのままでした。本音はそこが知りたいのですが‥‥」
この交際相手こそ、会見場の後方で静かに見守っていた、渦中のマネージャーT氏。T氏と宮里の関係は、すでに10年以上になる。家族も公認の仲で、数年前から「結婚も時間の問題」と見られていた。米・西海岸在住のスポーツライターが振り返る。
「2人の出会いは05年の米ツアー予選会まで遡ります。国内ツアーで04年5勝、05年も6勝し、米ツアーの予選会も通過、藍ちゃんフィーバーが巻き起こった時期でした。当時、宮里には別のマネージャーがついていましたが、日本のマスコミ連中との間に軋轢が生じていることが唯一の難点でした。そこで父・優さんが白羽の矢を立てたのが、アメリカで通訳兼現地コーディネートの手伝いをしていたTさんだったんです。その後、藍ちゃんの個人事務所に所属し、06年の米ツアー本格参戦から現場を仕切るようになった」