とはいえ、交際が10年にも及びながら「結婚」に踏み切らないのには、ワケがあるという。ゴルフ関係者が言う。
「米ツアーで初優勝した09年、あるいは日本人で初めての世界ランクトップに輝いた10年のオフは、絶好のタイミングに映り、各記者は両親や関係者を徹底マークしたものです。でも、2人の夢はメジャー優勝。特に藍ちゃんが『ゴルフと結婚の両立は‥‥』と消極的だった」
女子ゴルフのメジャーは現在5大会。「ANAインスピレーション」「全米女子プロ選手権」「全米女子オープン」「全英女子オープン」、そして13年から昇格した「エビアンマスターズ」である。06年に制度化されてから、世界ランク1位でメジャー未勝利は宮里藍だけだったことが大きな障害になっていたというのだ。
海外特派員によれば、
「手を伸ばせばつかめそうなところまで来ていた。『エビアン──』は09年と11年に制しているのですからね。12年には珍しくメジャー制覇宣言までしている。その頃、写真誌や女性誌が2人の同棲を報じても、テレビ局もスポーツ紙も後追いしませんでした。さらに、その後のスランプ時期に破局の噂が流れてもまた、決して動きませんでした。親友の横峯さくらの結婚後には、『私は同時進行できない人』と話したり、15年には『将来は結婚もしたいし、子供も欲しい。(それは)30代なのかな』と打ち明けても、恋人のマネージャーのことには触れずじまい。やはり2人の交際はタブーのままだった」(民放デスク)
今週6日に開幕するサントリーレディスは、国内戦では見納めになりかねない最後の大会となる。
「5月の『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』の最終日に64をマークして6位と、強かった頃の藍ちゃんが戻ってきている。重荷がスッと消え、(パターの)クロスハンドも自分のものにして、伸び伸びとプレーしていた。今週の試合だけでなく、メジャー最終戦の『エビアン──』は過去2勝と相性のいい大会です。ラストチャンスの戦いも見逃せない」(ゴルフ誌編集者)
残り5カ月、宮里と恋人マネージャーの二人三脚の戦いは続く。