芸能

天才テリー伊藤対談「ジミー大西」(1)お客さんの意見に押しつぶされてて

●ゲスト:ジミー大西(じみー・おおにし) 1961年、大阪府生まれ。高校在学中からアルバイトで吉本興業(現よしもとクリエイティブ・エージェンシー)入り。休日や放課後に「なんば花月」の裏方を務める。高校卒業後、正式に吉本興業に所属。「ザ・ぼんち」のぼんちおさむに弟子入り。吉本新喜劇などを経て、明石家さんまの運転手を務めるようになり、「やってる、やってる」「お前もがんばれよ」などの一発ギャグでブレイク。「オレたちひょうきん族」「笑っていいとも!」(ともにフジテレビ系)など数々のバラエティ番組に出演。96年より画家に転身。岡本太郎にも認められるなど、国内外からも高い評価を得る。現在は再びバラエティ番組へ積極的に出演するなど、芸人としての活動を増やしている。

「やってる、やってる」などの一発ギャグや、天然ボケのキャラクターで人気のお笑いタレント、ジミー大西。絵の才能が高く評価されてからは画家をメインに活動中だが、その裏側は何かと大変。天才テリーに画家としての悩み、バラエティ復帰への不安などを打ち明けた!

テリー ジミーちゃんとは、もう30年以上のつきあいになるよね。

ジミー そうですね、特によく覚えてるのは「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」で。僕、あれで死にかけましたから(笑)。

テリー あっ、熱海のアップダウンクイズの時、いたんだっけ? それは無事で何よりだ。

ジミー よくそんなこと言えますね! 芸人みんなでバスごと海に沈められて、ダイバーの方が窓を破って助けてくれなかったら、みんな死んでましたよ。

テリー アハハハハ! そうなんだよ、あの日は海も時化ててね。あれで誰か死んでたら、俺たぶん逮捕されてたかも(笑)。まあ、今日はそんな話はしなくていいよ。

ジミー 人の生き死にの話なのに軽いなァ(笑)。

テリー こんな感じでつきあいは長いけど、絵に専念してからのジミーちゃんのことは、実はあんまり知らないんだよね。最近はまた芸人としての活動も目立っているけど、絵はやめたわけじゃないんでしょ?

ジミー はい、やめてはないんです。でも今、1枚描くのに3カ月から半年ぐらいかかるんです。

テリー そんなにかかるんだ? また、どうして?

ジミー 最初の頃はそこまでかからなかったんですけど、個展を開くとお客さんの生の声が聞こえてくるじゃないですか。前にトイレに入っていた時に、お客さん同士が「何かジミーちゃんの絵を見てると、目がチカチカしてくるよね」「同じタッチの絵ばっかりやね」みたいな話をしてるのを聞いてしまったことがあるんです。

テリー ああ~、批判的な意見が聞こえちゃったか。

ジミー だから、意識して「違ったものを描こう」とは思うんですけど、それがプレッシャーになってしまって、今ちょっとそれに押しつぶされてコケてる状態なんです。

テリー 絵に専念してどのぐらいだっけ?

ジミー もう、20年ぐらいです。

テリー もうそんなになるんだ、じゃあ立派なプロだもんね。それこそ最初の頃は「芸人の余技」というか、アマチュア感覚で楽しく描けたけど、やはり周りの期待に応えたいという気持ちが出てきた?

ジミー そうですね。描きたいものはいっぱいあるんですけど、自分が「よし」と思えるまでに時間がすごくかかるんです。ここにきて、やっぱり自分は絵を描くための基本がちゃんとできてないなと。

テリー それだけジミーちゃんが絵描きとして本物になったってことなのかな。だけどさ、たとえ半年で1枚しか描けなくても、1枚600万とかで売れたら余裕じゃない?

ジミー そんなに高く売れないですよ。今、10号サイズの絵が200万ぐらいですから。

テリー そうかぁ、じゃあ月40万くらいの計算か。てっきりジミーちゃんにはもう何億ものお金が入ってきていて、左うちわでウハウハなのかと思ってたよ。どの世界も、そんなに甘くないんだな。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」