亀谷 ヒロシさんは騎手エージェント(騎乗依頼仲介者)もされていますが、この春、エージェントが紙面上で予想をする「兼業制の廃止」が話題になったじゃないですか。あれって、どうなったんですか?
ヒロシ JRAは今の「騎乗依頼仲介者」制度を廃止して、新たに予想や馬券購入ができない「騎手代理人」制度を導入したいようだけど、当面は「兼業制の廃止はしない」みたい。
亀谷 そうなんですね。よかったじゃないですか。
ヒロシ いや、それが大きな問題があってね。話せば長くなるから簡単に言うと、調教師会の大反発や騎手会もいろいろと動いてくれて、エージェントとトラックマンの兼業はOKになった。でもその代わり、「馬券を買っちゃいけない」っていう話もあるみたいなんだよね。
亀谷 えっ、じゃあ、ヒロシさんは予想をするだけ?
ヒロシ うん。そうなるかもしれないよね。
亀谷 それって、いつからですか? 来年?
ヒロシ それはわからないけど、そういう方向で、っていう話。ただ、もし馬券が買えなくなると、エージェントを辞める人も出てくるんじゃないかな。う~ん、何かスッキリしないんだよな~。
── 今年、大阪杯のほか、年末のホープフルSもGIに昇格し、有馬記念後の平日に変則日程で行われます。どう思われますか?
ヒロシ う~ん、本当に馬券、売れるのかな~?
亀谷 売れるんじゃないですかね。障害戦の売り上げだって落ちていないですし、馬が走っていれば何でも買いますよ(笑)。もっと売り上げを伸ばしたいなら、水曜とかにナイターでやればいい。ふだん競馬をやらないファンが増えるから、馬券としては絶対においしくなりますから。
ヒロシ まあ、そうかもしれないけど、そうなると俺の休みがなくなるから、今のままでいいかな(笑)。
松本ヒロシ:1963年生まれ。93年、サンケイスポーツに入社し、専門紙「競馬エイト」所属の看板トラックマンに。藤沢和厩舎のほか12厩舎を担当している。自分の中での目標は、15年のターコイズSを的中させた時の配当(3連単295万円/11・16・15人気で決着)を超えること。テレビ「みんなのKEIBA」(フジテレビ系)、「競馬予想TV!」(CSフジ)に出演中。
亀谷敬正:テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。週刊アサヒ芸能で「『一攫千金』穴馬ドリル! 亀谷敬正~血統こそ大穴への近道なり~」を連載中。HPはhttp://k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。「競馬予想TV!」「競馬血統研究所」(ともにCSフジ)に出演中。