スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「レッドソロモンの好走必至!」

 今週は函館で「函館記念」が行われる。過去6年連続で1番人気馬が馬券圏外に敗れている荒れるハンデ重賞。このレースを得意にしている万券王・水戸は、レッドソロモンを本命視。はたして今年も大荒れとなるのか!?

 今週の重賞は函館記念のみ。ハンデ戦であり、よく荒れる重賞の一つとして知られる。

 思い出話を一つ。以前、北海道競馬は札幌開催が先で、その札幌から函館記念が終わるまで、長い時は2カ月半もの長期逗留を余儀なくされた。

 札幌滞在の際は、時にはニュース、話題集めを目的に日高の牧場取材も義務づけられていたこと。そして、夜遊びも重なって出張費が底をつくのは毎度のこと。宿代が何日か分払えないという状況になり、やむをえず伸るか反るかの大勝負に出ることもしばしばだった。

 1993年の函館記念は忘れもしない。他社の仲のいい記者に頭を下げ、5万円ほどの資金を得て、じっと我慢の記念一本勝負に出た。外せば地獄、あとは野となれ山となれと度胸を決めたのがよかったのか、◎モンタミール(7番人気)が2着。これも人気薄のゴールデンアイ(11番人気)が勝って馬連1万4750円の高配当を手にしたのだ。

 借り主には倍返し。宿代を払い、土産を買って、それでも懐にはウン十万円が残っていた。

 それからというもの、どういうわけか函館記念はよく的中している。それだけ我ら穴党向きの重賞ということなのだろう。

 データも、そう語っている。このレース、馬単が導入された02年以降、これまでの15年間、その馬単で万馬券になったのは7回(馬連3回)。00年以降の17年間で1番人気馬は2勝(2着3回)、2番人気馬は3勝(2着2回)。まことに人気馬は心もとなく、穴党の出番と言ってよさそうだ。

 今回の顔ぶれも信頼を寄せ切れるだけの馬は見当たらない。

 帯に短しタスキに長し──。何ともつかみどころのないレースだが、それでもデータをひもといていくと、年齢的には充実著しい5歳馬が圧倒的に強いことがわかる。続いて勢いを増す4歳馬の活躍が目立ち、そのあとは6歳、7歳、8歳以上の順。やはり若い馬に目をつけるのが筋と言えそうだ。

 難解だが、最も狙ってみたいのは、レッドソロモンである。充実ぶりが目覚ましい5歳馬で、データからも狙い目。前走の鳴尾記念のあと、ここに照準を合わせて、しっかりと調整されてきたのがいい。

 それというのも力を要する洋芝は合っており、準オープン戦ではあったが、昨年同じ函館の2000メートルで争われた五稜郭Sをモノにしている。札幌戦でも好走経験があり、洋芝との相性がいいのは確かだ。

 昨年の札幌記念は大幅な体重減が響いて大敗(12着)したが、これは参考外にしていい。

 ということで、陣営はかなりヤル気になっている。函館に移動する前の栗東での追い切りの動きは実にリズミカルで、状態のよさは明らかだ。「ひ弱さが影を潜めて、雰囲気が本当にいい。力を出せる仕上がり状態にあるのは確か。楽しみだ」

 とは厩舎関係者が口をそろえるところ。ならば、期待できるのではないか。

 スズカマンボ(天皇賞・春)が近親に、ダンスパートナー(オークス)、ダンスインザダーク(菊花賞)、ダンスインザムード(桜花賞)など活躍馬が一族にズラリといる良血。

 ハンデは、恐らく55キロまで。良馬場なら好走必至と見て間違いなしだ。

 穴中の穴は、パリカラノテガミだ。前走の新潟大賞典は、昇級初戦で馬場も悪く、身上の強烈な末脚が不発に終わったが、それでも不向きな前残りの流れでありながら、そう大きく負けてはいなかった。

 その後は短期放牧でリフレッシュ。ここ目標に丹念に乗り込まれて好仕上がりだ。こちらも洋芝は合っており、軽ハンデ(52~53キロ)を生かしての“一発”があっていい。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」