スポーツ

夏競馬特別対談「松本ヒロシ×亀谷敬正」のぶっちゃけウラ話(4)春2冠・藤沢厩舎の馬は重い芝が苦手?

亀谷 さっき藤沢先生の話が出ましたけど、ヒロシさんは藤沢厩舎担当なので聞きますが、オークス馬のソウルスターリングが桜花賞で3着に敗れたのは重い芝(稍重発表)が敗因?

ヒロシ う~ん。

亀谷 というのも、藤沢先生の馬って、ブライアンズタイムとか重い芝が得意の血統を持ってきても、重い芝で全然走んなくて、逆に軽い芝で速い上がりを使うんですよ。だから、それが敗因なのかと。それとも、発情していたという説もありましたが。

ヒロシ そもそもこの馬、右回りが苦手なんだろうね。同じ舞台のチューリップ賞を勝ってるけど、その時、右手前のまま、どんどん内に刺さっていた。それで厩務員さんに「右回りが苦手なような気がするけど?」って聞いたら、「ルメールも同じことを言ってた」って。でも、それでいて桜花賞は3着。逆に強いなと。だから左回りに替わるオークスは楽勝するだろうとは思ってた。

亀谷 この秋、秋華賞やエリザベス女王杯を使う予定はないんですよね。

ヒロシ うん。毎日王冠から天皇賞・秋(ともに舞台は東京)へ向かう予定みたい。

亀谷 京都は嫌いなんですか?

ヒロシ 馬場が速すぎるのと、下り坂がね。

亀谷 そもそも藤沢先生の考えるベストコースは阪神の外回りらしくて、時計も適度にかかって、差せて、かつ直線が長い。だから、阪神遠征はメチャ来ますよ。

ヒロシ 札幌も好きだよね。差しがきくから。

亀谷 ダービー馬レイデオロの先行策については、先生は、何か言われてました?

ヒロシ 先行したというか、引っ張らなかっただけだから。でも、なかなかできないよね。あそこで動くというのは勇気がいるし、みんな動きたくないから。そのへんがルメールのすごいところで、周りに惑わされない。「ペースが遅すぎたから」と、あとで文句を言ってる騎手もいたけど、じゃあ、お前が行けよって話だし(笑)。

亀谷 アルアインの松山弘平は、レース中、気絶してたらしいじゃないですか。

ヒロシ そうそう、道中の記憶がないらしいね。

亀谷 やっぱり、ダービーって、そんなに緊張するものなんですかね?

ヒロシ どうだろうね。まあ、人生が変わるって言う人もいるから。

松本ヒロシ:1963年生まれ。93年、サンケイスポーツに入社し、専門紙「競馬エイト」所属の看板トラックマンに。藤沢和厩舎のほか12厩舎を担当している。自分の中での目標は、15年のターコイズSを的中させた時の配当(3連単295万円/11・16・15人気で決着)を超えること。テレビ「みんなのKEIBA」(フジテレビ系)、「競馬予想TV!」(CSフジ)に出演中。

亀谷敬正:テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。週刊アサヒ芸能で「『一攫千金』穴馬ドリル! 亀谷敬正~血統こそ大穴への近道なり~」を連載中。HPはhttp://k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。「競馬予想TV!」「競馬血統研究所」(ともにCSフジ)に出演中。

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