「バラいろダンディ」(TOKYO MX)では他のワイドショーなどと同様に、これまで松居一代の騒動について、時には笑いを交えながら取り上げてきた。しかし、7月10日の放送では出演者たちが真剣に意見を述べ、テレビでの取り上げ方について苦言を呈する場面もあった。
漫画家・倉田真由美は「『バイアグラ』や『大悪党』など明らかに侮辱的な文言を使っている。面白おかしくヤユする人もいるが、これはリベンジポルノに近いもの。他者への侮辱的な行為がまかり通ってしまうのはすごく恐ろしい。誰もが被害者になりうる問題で、もっと深刻に考えるべきことだと思う」と警鐘を鳴らした。
女優・遠野なぎこは「松居さんは越えてはいけない一線を越えた。船越さんのプライベートを全世界に向けて発信したわけで、船越さんの心の負担を考えると震えてくる」
タレント・武井壮は「法廷や裁判で決着をつけるべき問題なのに、公に名前を使って自分の肖像権で仕事をしている人を潰しにいっている。公人として殺しかねない。こんなことを楽しむことがテレビの役割になるのは美しくないし、痴話喧嘩や性のことをバラバラと世の中に撒き散らすのがエンターテインメントではない」と語った。
「普段は艶ネタ全開で本当におちゃらけた番組なだけに、出演者たちの言葉は重かった。笑いは一切ありませんでした。松居さんの利用するブログサービスが問題のある記事について彼女に削除依頼をしましたが、それから潮目が変わったような気もします。今後はこれまでのようにはこの騒動を取り上げないテレビ番組が増えていくかもしれません」(エンタメ誌ライター)
逆に言えば、ますます一部のSNSや動画は過激になっていくのかもしれない。
(笠松和美)