人気バラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)などで共演している、ウッチャンナンチャンの内村光良と出川哲朗が、サントリー「明日のレモンサワー」の新CM「横丁ミュージカル編」でCM初共演を果たした。2人のCM共演について内村は、いまだに信じられない様子で「ドッキリかな?」と言えば、出川も「夢のようですね」と改めて喜びを語った。
「出川は、長年“抱かれたくない男No.1”と言われてきましたから、CMとはまったく無縁でした。ところがこのところの降って湧いたような出川ブーム。そうした人気から今回のCMに抜擢されたようです」(広告代理店関係者)
この春には、ゴールデンタイムの冠番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」(テレビ東京系)も始まり、ノリにノッている出川。しかし、なぜこれほど人気が出たのか。
「『イッテQ!』をはじめ、国内外のロケを彼ほど経験しているベテラン芸人はいません。行く先々で一般の人たちの中にスッと入って行き、同じ目線でロケできる腕前は、もはや笑福亭鶴瓶を超えたかもしれませんよ」(放送作家)
そんな出川をこれまで支えてきたのが、ウッチャンナンチャンの2人。ウンナン及び内村・南原単独の番組には、必ずと言っていいほど出川は出演してきた。
「ウンナンと出川は、もともと同じ映画の専門学校の出身。売れない頃から『劇団SHA・LA・LA』を立ち上げ、座長としてみんなをまとめてきたのが出川です。スタッフ集めから公演中の弁当の手配まで1人で頑張った。劇団立ち上げ当時は、出川が住んでいた6畳一間のアパートがオフィス代わり。バイトから帰宅すると留守番電話に100件以上のチケット予約が入っていて、出川は聞き取れなかったお客さんの声をテープを巻き戻し、朝までかかって聞き取っていたと言われています」(前出・放送作家)
そうした下積み時代の努力が実り、53歳で苦楽を共にしてきた内村とCM共演。いくら好感度が上がっても、“リアクション芸”を封印するようなことだけはしてほしくないものだ。
(窪田史郎)