初の冠番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」(テレビ東京系)も好調。CMの世界にも進出して、今年はテレビで見ない日がないほど多忙だった出川哲朗。2001年から05年まで、女性誌「an・an」の「抱かれたくない男ランキング」で5連覇を達成し、殿堂入りを果たした“キモい男”が、いつの間に好感度の高い“愛されキャラ”に変身したのか。
「目に見えて好感度が上がってきたのは、やはり日曜8時のバラエティ『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が始まってからでしょうね。ロケ中に子供たちが『ヒーローを見るような目で出川を見ている』というディレクターからの報告があり、驚いたことをよく覚えています。その後、小学生の間で“出川ブーム”が起きているというニュースをたびたび目にしました。それから年々、好感度が上がっていきましたね」(番組関係者)
特に「イッテQ!」の中で、英語圏にある街に単身乗り込んでミッションを達成していく「出川哲朗のはじめてのおつかい」企画が大ヒット。出川がしゃべる“出川イングリッシュ”が人気を呼び、「イッテQ! エブリデイ出川語録」まで出版されている。
「『イッテQ』のMCで、学生時代の同級生である内村光良が、最大の恩人であることは間違いありませんが、たけしや明石家さんま、ダウンタウンなどの大物からも愛され、実力を高く評価されてきました。大物だけでなく、雨上がり決死隊など中堅、さらに若手のタレントからも慕われる。誰からも愛される人間性が大きな魅力ですね」(放送作家)
さらに事情通の放送作家は、愛されているのはタレントからだけではないと語る。
「オンエアを観て、次の収録でディレクターにあったら、『編集、よかったよ』などと声をかける。ADに対しても必ず名前を憶え、“くん付け”で呼んでいます。そんな気配り、神対応からスタッフの中にも出川シンパは大勢います。タレントだけでなく番組スタッフも味方に付けたら、百人力。仕事が増えるのも当たり前」
視聴者、タレント、そしてスタッフに愛され、今年大きく飛躍した出川哲朗、53歳。9月には胆管炎で入院するピンチもあったが、健康には気を付けて、2018年更なる飛躍を期待したい。
(窪田史郎)