東京都が推進するLEDの普及PR動画で小池百合子知事と共演したり、8月にはアニメ「ピコ太郎のララバイラーラバイ」を発表するなど、“一発屋”に留まらず精力的に活動を続けるピコ太郎が国際舞台で華々しくデビュー。10月6日にアフリカ東部のウガンダ共和国の観光大使に任命された。
「実はウガンダでもピコ太郎人気は高く、昨年10月に『PPAP』を世界134の国と地域に配信したところ、ウガンダではiTunesヒットチャートで1位を記録。で、ピコ太郎に観光大使のオファーが来たようです」(スポーツ紙記者)
首都のカンパラで同日開かれた観光大使の任命式では、ムセベニ大統領が「あなたはサムライか?」と質問。ピコ太郎は胸を張り「シンガー・ソングライターです」と答え、PPAPのパフォーマンスを披露。会場を大いに沸かせた。前日にはホテルでサッカー・ロシアW杯出場に向けアフリカ代表予選を戦う同国の代表選手に、ゴールパフォーマンスはPPAPを踊るようダンスを伝授。
「10月8日のW杯予選ウガンダVSガーナ戦の試合前にはPPAPを披露。スタジアムの歓声が大き過ぎてバックのBGMが聞こえないアクシデントもありましたが、みごと歌い切りました」(前出・スポーツ紙記者)
ピコ太郎は「アフリカの真珠と言われるウガンダは、気候も最高でご飯もおいしい。ゆっくりしたい方には、とてもいい国です」と、さっそくウガンダの魅力をアピール。「ウガンダのいい部分をぜひ曲にして、観光大使として伝えていけたらいいと思います」と意欲を語った。実はピコ太郎は、7月には岸田外務大臣の肝煎りで、国連でもデビュー。
「日本政府の依頼として、国連が進める国際社会が解決すべき17分野の目標を掲げる『SDGs』(持続可能な開発目標)の動画を作成。PPAPの替え歌で『SDGs』を歌うというもので、政府主催のレセプションに特別ゲストとして登場して、軽快なダンスと歌を披露しています。国内では『古坂大魔王』として、結婚したばかりの安枝瞳との生活を安定させる意味でも、これまでも、加藤一二三氏やダウンタウンと共演して歌を作ったりしていますが、そういう大物とコラボする戦略が見え隠れします。一方、国際的には『ピコ太郎』として、PPAPが世界で認知されていることを最大限に生かす形で、一発屋芸人が持ちネタで全国を営業するようにして、収入を維持していくんじゃないでしょうか」(週刊誌記者)
いかに「今度は何をするのか」という視聴者の興味を持続させ、その間に、より確固たるポジションを得られるか、目が離せない。
(窪田史郎)