大みそかに開催される「第68回紅白歌合戦」(NHK)の出場歌手が11月16日に発表、10組が初出場を果たすこととなった。その顔ぶれが「動物ばっかり!」と話題になっているという。音楽ライターが指摘する。
「白組ではテレビCMでもおなじみの『WANIMA』や、活動30年目の『エレファントカシマシ』といった正統派のバンドが登場。そしてウルフルズの『トータス松本』はソロでの出場となりました。紅組では21~22歳の女性3人組バンド『SHISHAMO』(シシャモ)が入り、動物の響きを持った歌手が4組も出場することに。松本はともかく他の3組はバンドシーンに興味のないオジサンには初耳でしょうね」
WANIMAは決してワニにちなんだのではなく、メンバーの苗字から1文字ずつ採ったバンド名。ダウンタウンの松本人志と「タウンワーク」のテレビCMで共演したことで知名度も高まっており、7月にはさいたまスーパーアリーナを超満員にするなど若者世代から高い支持を受けている。
そしてSHISHAMOは、昨年1月に日本武道館公演も成功させている人気のスリーピースバンド。川崎出身であることから川崎フロンターレの試合で始球式を務めた経験もあり、10月公開の新垣結衣主演映画「ミックス。」では主題歌を担当している。
「白組と紅組の両方でロックバンドが初出場を果たし、ふたたびバンドブームが来るのではという期待も高まっています。メディアの注目はジャニーズや安室奈美恵ばかりに集まっていますが、実は若手バンドの出場こそが、若い視聴者を取り戻すカギになるかもしれません」(前出・音楽ライター)
なお紅組では5人組の「Little Glee Monster」も初出場。こちらも歌唱力は折り紙付きだが、オジサン世代は「動物ばかりかモンスターまで!」と驚いているのかもしれない。
(白根麻子)