バラエティー番組の企画としても取り上げられることの多い、テレビタレントたちの改名。最近では、女優の能年玲奈が所属事務所を退所後、“のん”に改名しCDデビューし、朝ドラ女優のイメージを覆したことが記憶に新しい。改名した芸能人のその後の人生を追ってみた。
90年代、俳優の加勢大周が事務所を独立した後で、「新加勢大周」として華々しいデビューを飾ったのは、タレントの坂本一生だ。「加勢大周」という芸名の所有権を巡って加勢側と「新加勢」坂本側が裁判となり、結果、現在の「坂本」に改名。そんな彼は現在、自身の筋肉を生かした仕事をしているという。さっそく本人を直撃した。
「もともと通っていたジムの会員さんに、マシンの使い方や基本フォームを教えていたら、すごく感謝されまして。『たくさんの人を幸せにする仕事はジム経営だ!』と思い立ち、11月25日、生まれ育った千葉県八千代市にSISパーソナルジムを『ふるさと開業』しました。僕自身、運営会社の社長ですが、トレーナーとしても活動していきます。会員さまには、芸能活動の中で知り合った海外の肉体派トップスターから教わった日本にはないトレーニング手法を伝授しますよ!」
デビュー直後は、加勢大周ファンからのバッシングに悩んだ時期もあったそうだが、そのストレスを筋トレにぶつけ、乗り切ったという坂本。改名騒動で培ったメンタルの強さは、経営者に向いているのかもしれない。
(佐藤ちひろ)