そりゃ奥さんは寂しくなるよ
テリー ところで、2回離婚してるんですよね。
川越 ハハハ、意外でしたか?
テリー 最初はいつだったの?
川越 24でした。奥さんだった人も20過ぎで。
テリー それは学大の時?
川越 そうです。まだ雇われてる時でしたね。
テリー モテるよね。
川越 そんなことないです。わがままだったんで。
テリー 何年で別れたの?
川越 3年ぐらいですね。
テリー 2回目は?
川越 30代前半で。懲りずに家族でもしっかり持って、次の仕事のしかたも考えようと思ったんですけど、まだちょっとわがままだったんでしょうね。
テリー 何がわがままなの?
川越 ホントに最低なんですけど、後回しなんですよ。
テリー 浮気するとかじゃないの?
川越 そんなことない。たぶん両立できないタイプなんだと思います。この人と生涯を共にしようと思って結婚はします。でも、どうしても9割9分9厘、仕事で頭がいっぱいで。
テリー そりゃ奥さんは寂しくなっちゃうよね。
川越 ええ。どうしてそうなるかというと、振れ幅が大きくて、女子に気持ちがいくと、不安でいてもたってもいられなくなるんです。浮気されるとかっていう不安じゃなくて、ちゃんと元気にしてるかなとか。
テリー 今、独身は何年続いてるんですか。
川越 4年ぐらいです。
テリー 再び恋をして結婚する予定は?
川越 ご縁があれば。
テリー モテるでしょう、今の川越さんだったら。
川越 モテます、ハハハ。
テリー アドレスとかもらっちゃうわけ?
川越 もらっちゃいますね。でも、僕も冷静なんですよね。今この状況になったから言い寄っていただくわけですから。
テリー 今、それこそスーパーに行くと、川越さんのケーキだとかさ。
川越 いろいろあります。キムチも含めて。
テリー キムチはうちの冷蔵庫にも入ってて、毎朝開けると、川越さんと目が合うんだよ(笑)。あれ、びっくりするぐらいおいしい。優しい味だよね。
川越 ありがとうございます。味覚って、7割の方がおいしいって思ってくれるものが最終的においしいものだと思っているので、商品開発の時も難しいことを考えずに、おいしいって思ってもらえるものを極めたいっていうのがありますね。
テリー 店をもっと増やすとかは考えないんですか。
川越 それはしないです。先輩の上の世代の方々を見てますと、膨らんだらしぼんでますから。店舗展開をすることが全てではないというのが持論で、どういうオスとして死んでいくかを常日頃考えていて。
テリー それはどういうことですか。
川越 今、料理人で世に出させていただきましたけど、これは入り口で、完全に料理だけでっていう考えはもともとなかったんです。もうちょっと勉強ができたり、スポーツがもっともっと上だったら、そちらで生きてたかもしれませんし。
テリー 今日話してみて、今までは優しいイケメンのシェフって感じだったけど男っぽい部分もあるから、これからは両方出していくと凄くいいと思ったな。今後の夢は何ですか。
川越 料理人としては、家庭にはお醤油、マヨネーズ、ウスターソースって調味料があるじゃないですか。その感覚で、例えば「達也」っていう、何にでもかけていただける万能調味料が卓上にあって。
テリー おもしろいなあ。
川越 魚にも肉にも野菜にも合う万能調味料を1つ残したいというのはあります。料理人として世に出た以上、一口の幸せを届けるのも役割だと思うんです。
テリーからひと言
万能調味料っていうのはおもしろいなあ。どんなものか楽しみです。早く作ってください。