日本テレビの笹崎里菜アナといえば、4年前の2014年の内定取り消し騒動の印象が、いまだぬぐい切れない。
「2015年度のアナウンサーとして入社が内定していた、当時東洋英和女学院大学4年だった笹崎アナが、母親の知人が経営する銀座のクラブにホステスとしてアルバイトしていたことが発覚。それを理由に内定を取り消されたんです」(週刊誌記者)
笹崎アナはこれを不服として同年11月に東京地方裁判所に提訴。当初、日テレは全面的に争う構えを見せたが、世論の動きを敏感に察知して態度を軟化させ、双方が和解し、笹崎アナは入社できたのだった。
「そんなある意味“鳴り物入り”な形で入社した笹崎アナでしたが、なかなか活躍の場が与えられず、『日テレ側がわざと冷遇しているのでは?』と長らく囁かれてきました。もちろん相応のアナウンス技術もなかったので、仕方ないのですが、“いい時だけの日テレ”と業界内で陰で言われていることも事実。いわば、お荷物扱いされていた彼女もこのまま閑職に追いやられて辞めさせるんだろうというのが大方の見方でした」(業界関係者)
そんな中、笹崎アナは、昨年5月28日放送の「シューイチ」生放送内で、名前の上につけられる肩書きに〈今日がラスト〉という謎のテロップがハメられ、騒動に。翌週のオンエアで司会の中山秀征が「怪奇現象」として片付けていたが、一部スタッフによるイジメではないかとさえ噂されたものだ。ところが、である。
「ここのところ笹崎アナの評判がかなりいいんです。その理由はズバリ、ナレーション。平日朝の帯情報番組『PON!』(関東ローカル、一部ネット)のエンタメコーナーでナレーターを務めていますが、これがすこぶる聞きやすい。直接顔の出ない、ナレーションに活路を見出したのは賢いやり方です」(前出・業界関係者)
問題のあった「シューイチ」も続投中で、また早朝の情報番組「Oha!4 NEWS LIVE」では水曜・木曜を担当。さらには今年の箱根駅伝でも、メインの実況アナに、選手の資料などを隣で渡すサブアナを務めている。
「彼女は、天下の日テレを相手に訴えるくらいですから、とにかく気が強い。最初はその気の強さがややカラ回りしていましたが、最近はアナウンサー本来の力をつけてきたことによって心に余裕が生まれ、評価を高めているんでしょう。変に過去の騒動をネタにしたりせず直球で勝負しているところも好感がもてます」(前出・業界関係者)
前代未聞の騒動を経た入社からほぼ3年。これからの笹崎アナが楽しみになってきた。
(魚住新司)