いよいよ5月22日の21時よりテレビ朝日系でドラマスペシャル「白い巨塔」が5夜連続で放送される。
テレビ誌記者が語る。
「山崎豊子の小説が原作となる今作は、利権と派閥争いが渦巻く大学病院と言う“白い巨塔”の下で、頂点に上り詰めようとする男たちの相克を描く社会派ドラマ。今回の目玉は主役を演じる岡田准一。恩師である東教授役・寺尾聰、同期の内科医・松山ケンイチらの対決、不貞相手役の沢尻エリカとの濃厚なラブシーンなど盛りだくさんとなっています。主演の岡田准一も番宣に出ずっぱりで、偉大な作品で主演を果たすことに最大限の敬意を払っているようです」
開局60周年記念ドラマとして、放送前夜には東京スカイツリーが“白い巨塔カラー”にライティングするなど最大限の援護射撃をしている。テレ朝関係者が語る。
「テレ朝といえば医療ドラマ。これまでにも『ドクターX』、『DOCTORS~最強の名医~』など医療ドラマを人気シリーズに成功させた実績があります。また、配役も岸部一徳、椎名桔平、高島礼子など、豪華絢爛たる布陣を敷いています。時代の節目に何度となくリメイクされてきた名作ですので視聴率20%越えはカタいでしょう」
連ドラが軒並み低視聴率となる中、鼻息も荒いが、思わぬ“死角”もあるという。スポーツ紙デスクが語る。
「大学病院ドラマではお馴染みになった総回診のシーンです。寺尾をセンターに総勢十数人の医師が病院通路を颯爽と歩くのですが、ライバル松山と比べて岡田君の背の低さがあまりにも目立ってしまうのです。『白い巨塔』といえば、何と言っても、1978年にフジテレビ系で放送された『白い巨塔』の放送中に自死を遂げた田宮二郎の印象があまりにも強い。岡田は180cmの高身長だった田宮のイメージを覆すことができるか見ものです」
もっとも、岡田は“新たな財前像”を目指しているというが…。
「先日、局が開いたマスコミ懇親会では、このドラマのために特注された三段タワーのホワイトチョコを使った、チョコレートファウンテンの“白い巨塔”が目をひいていました。懇親会の舞台にこの総回診のシーンがお披露目されると、かつて180cmの高身長の田宮二郎が演じた白い巨塔とのあまりの違いに『いっそタイトルを“小さな巨人”に変えたほうが…』と失笑が漏れていた」(前出・テレビ誌記者)
ホワイトチョコばりの新たな財前像をアピールできるか!?