ソフトバンク・小久保裕紀監督の「相手チームをバカにした物言い」が、DeNAファンの怒りを買っている。
日本シリーズ第3戦で、ソフトバンクはDeNAに1-4で敗れ、2018年の広島第3戦からの日本シリーズ連勝は、14でストップした。
それは6回一死一塁の場面、ソフトバンク・今宮健太が打席に入った場面だった。突如としてグラウンドに「指笛」が鳴り響き、マウンドの東克樹が球審にアピール。試合が一時中断するハプニングが発生した。
「モーションに入ってから、わざとやっているように聞こえた。ダメとは言えないですけど、タイミングをちょっと考えてほしい」
東はそう言って不快感を露わにしたように、直後には「投手が投げる際の口笛はご遠慮いただきますよう、お願い申し上げます」とのアナウンスが球場に流れた。
試合後、記者から指笛で試合が中断したことについて問われた小久保監督は、軽口を叩いた。
「よく分からないですね。口笛って何? 指笛? 笑ってしまいましたね。みんなで大爆笑していました」
これがDeNAファンの怒りに火をつけることになる。
「小久保監督ほんと感じ悪いな」
「指笛ごときで騒ぐなってこと? なんか癪に障る」
「これは酷い発言。やられた方は嫌な気分になるのがわからないのか」
指笛については、横浜スタジアムでは試合進行を妨げる行為として禁止されているが、みずほPayPayドームでは明確な規定はなく、選手の集中を妨げると判断された場合には、場内アナウンスによって指笛の自粛が呼びかけられる。小久保監督にとっては大したことのないひとコマなのかもしれないが、「みんなで大爆笑」は、さすがに相手チームと投手をバカにしている発言だろう。
現在、指笛を禁止しているのは、横浜スタジアムの他にも楽天モバイルパーク、神宮球場、マツダスタジアム、エスコンフィールド北海道がある。指笛は選手の集中を妨げるだけではなく、サイン盗みと関連し、不正行為とみなされる場合もある。そろそろ統一した観戦ルール導入を検討してもいいのではないだろうか。
(ケン高田)